おはようございます(?)、そしてお久しぶりです。
前回の記事から1ヶ月以上経過しましたが、感想を残しておきたい作品をプレイしたので久々に書いてみることにしました。
それがタイトルにもあるように、「車輪の国、悠久の少年少女」です。
言わずもがなかと思いますが本作は、「車輪の国、向日葵の少女」のFD(ファンディスク)です。従って前作プレイは必須ですね。
私自身、前作をやってからそれほど月日は経っていないのですが、その間色々な作品をプレイしたり、まああとは普通に忙しかったりではっきりとは覚えていないんですよね。いや、まあさすがに大筋とかは覚えてますよ、ほんとですよ?(謎の念押し)
と、まあ前置きはこのあたりにしておいてここからは感想を。
まず、そうですね。全体の構成ですが、前作にいたヒロイン4人(4と言っていいのか個人的には怪しいが)とのその後、正確にはその後という表現は適切ではありませんが、とりあえずそんな感じのイチャついてるルートと、何といってもこれですよね、阿久津将臣編。それとついでに前作の冒頭で法月によって殺された可哀想な南雲えりのちょっとした小話を描いたものの、大きく分けて3つになっています。(全ルートクリア後におまけとかいう最高にふざけたものが見られます)
まずヒロインルート。こちらはだいたい約4時間ほどのまあ普通な感じのストーリーです。従って特筆すべき点はひとつもありませんが、個人的にはこの中だとダントツでさちルートがちゃんとストーリー感あったかなと。ストーリー感が何かは聞かないでください()。
順序は変わりますが、南雲えりのルート。こちらはルートという言い方が不適切だという感じの短さです。(ストーリー的にも)
というのも、このルートでは南雲えりのちょっとした過去と試験に至るまでのほんの少しの課程、そして最終試験会場に向かうために山下りをする際のある人物との出会い、などです。どうして彼女は試験に遅れたのか、ということが分かります。こうして書いてることを読むと大層濃い内容なんだろうなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが全然そんなことはないです。超絶短いです。計測はしていませんがおそらく30分とかそんなもんじゃないかと思います。
こんなことを言うのもなんですが、これはいったい何の需要があると?(別にきれているわけではないです)
なんかその当時プレイされた方々からの要望にお応えしました的なやつなんですかね?まあ個人的には『へぇ~』ってぐらいでした。
そして、最後に阿久津将臣編です。皆さんお思いになるかと思います。『え、とっつぁん?いやでも名前が、、、』と。すぐに気づかれた方も多いと思いますが、そうです。これはとっつぁんがとっつぁんになるまでの話です。つまり、法月将臣の過去ということです。これなんですよね、これが見たかった。
はっきり言って私は本編よりも何倍も好きです、というかかなり面白かったです。
本編(前作)の最後に少し不思議を残して終わりましたよね、覚えておられるでしょうか。
なんというか法月は最後にらしくないことをして結果的に賢一を見逃したというべきでしょう。
なぜ、そのような行動をとったのか、そして賢一との関係性や賢一の父親に当たる樋口三郎との出会い、なぜ阿久津は法月となったのか、などのすべてについて明かされます。これを見ないと「車輪」というコンテンツは完結しないと仰る方もいますが、本当にその通りだと思いました。私はむしろこれが本編だというぐらいに思っています。それぐらいに素晴らしかったです。もうFDじゃないよ、これは。
とはいえ長さ的には、6、7時間(曖昧ですのであまり当てにはなりません)といったところで、そういう意味ではやはりFDという立ち位置になるのかなとも思います。
なんだろう、いろいろ書きたいことはあるんですけど言語として抽出するのは難しい、そんな気分です。なんかどこか一点についてというよりはもっと全体的に見たときに『ああ、素晴らしい』と感じるようなそんな作品でした。
なんか頭の中がぐちゃぐちゃしてて良い点とかってのを伝えられないのは非常に残念なのですが、とにかくやってほしいです。
ぶっちゃけ前作プレイの有無とかを考えなくてもこれはもう一つの作品として十分に素晴らしいです。無駄に長すぎないことでまったくぐだぐだすることもなく、ほとんど退屈というシーンはありませんでした。展開もゆっくりしてなくてとてもよかったです。そしてなんというかプレイした後にずっしりと心に来るものが確実にありました。いわゆるメッセージ性を感じました。とにかく短い時間の中に詰め込まれています。はっきり言ってとっつぁん(将臣)のことを好きにならずにはいられませんでした。
まああと全体的にいいキャラをしてたな、と。前作が私の中でさほど評価が高くないのは割とそこ(キャラが不快だった)に理由があると思っています。今回は完全にその逆というぐらいにいいキャラしてたと思います、登場人物全員が。
最後ですが、やはりこの人(るーすぼーい氏)は頭がおかしい(褒めてます)。本当に物書きという職にすさまじく適している、まさに天才なのかもしれないと、改めて思わされました。本作は特にその才能のようなものを感じました。(展開力とか文章力とかそのあたりで)
気になった方はこの方の他作品についてプレイしてみるのもいいかもしれません。本ブログでも一応紹介はしてます。
最後にまとめですが、(将臣編のみに関して)
前作をやった人なら是非やろう
やってなくてもやろう
と言えるぐらいには素晴らしいストーリーだったと思います。
私自身、これを受けてもう一度前作をやり直そうかなあと思っているぐらいにはよかったです。個人的にはプレイすることをおすすめします。
それでは、また次の記事でお会いしましょ~。
最後にコロナには気をつけてね!