皆さんこんばんは、お久しぶりです(安定の不定期)。
今回はタイトルにもあるように超絶有名of有名作品であるマブラヴシリーズをやったという話です。
記事を書くに当たって、分けるべきかどうかは迷ったのですが、そもそもオルタ自体が言うなれば続編(あるいは後編)に当たる立ち位置ということもあり、感想を書く上ではひとまとめにした方がいいのかと思い、こういった形をとりました。
ではそろそろ感想に入ります。微量ですがネタバレを含むので要注意です。
まず、結論ですが、はっきり言って大目に見ても平均点以下の作品でした。
かの有名な批評空間では中央値90点越えをたたき出しているにもかかわらず、です。
このサイトの評価は少なくとも私にとっては当てにならないというのは過去に何度も言ってきましたが、本作も例に漏れることなくそうなったというわけですね。
保身のために、「じゃあ見るなよ、カス」という方に対する応答をしておくと、このサイトぐらいしか個人ではなく集団での評価を知ることができるサイトはないんです(少なくとも私はほかに知らない)。従ってできる限りの客観性を求めた上で利用しているこのサイトのデータが当てにならないとしても信用してみるしかないです。なので許してください。
ちなみにですが、90点を超える作品というのは本当に一握りで、その中でデータ数も大量にあって90点を超えている作品は本当に少ないです。
この事実と私の感想を照らし合わせると、つまり、多くのプレイヤーの方々がこの程度の作品に似合わない点数をつけてしまっているというわけです。(私の中では)
では、まず何がいけなかったか(不満だったのか)をいくつかに分けて話そうと思います。
一つ目。まず説明があまりにも多すぎる、そしてくどい。
後述するかもしれませんが、この作品自体が理屈的な部分が多く、その割には変な部分でフィクション色が強いことがある。つまり、半端です。
そんな半端加減なくせに別に聞いてもないし、求めてもないのにくどくどくどくどと、、、こんなのが面白いわけがない。少なくとも万人受けする作品には何があってもなりえない。
体感ですが、7割説明、3割それ以外って感じるぐらいにはうっとうしかったです。そもそも割と誇張抜きにしてもこれぐらいな気はします。
どうでしょうか、こう聞いて面白いと感じますでしょうか。
確かにそういった世界だとか設定だとかの説明や理論が好きな方もいるでしょう。
私は決してそういう要素やそういった作品を否定したいわけではないのです。
この作品に求められているのはそんなことじゃないだろう!?という話です。
我々(少なくとも私)が求めているのは、人類滅亡の危機という圧倒的に絶望的な世界で、かっこよく、そして熱く戦う生き様なんですよ!絶望にあらがう様を見たいんですよ!違いますか!?それなのになんだこの体たらくは。時空が~、平行世界が~、事象が~。そんなこと聞いてないんですよ。
まだまだ言い足りないですが、つまり、この制作者たちは求められているもの、すなわち需要がわかっていないということです。とりあえず近年まれに見る自慰作品(くそゴミ)とでもいっておきましょうか。
これは勝手な予想というか感じたことですが、おそらくこの方たちは、人類滅亡という絶望を描きたいのではなく、説明とかのそういった理屈的な、優れた(笑)自分の理論を見せびらかしたかっただけ。その上で必要になったのが人類滅亡という設定。
だからこそ私は自慰作品と称し、そしてそこに読者の需要との乖離が生じている、というわけです。
私が前述した、求めているものがああいったものになるのはある程度必然的なものではないのかなと思います。そう期待させるように描いていましたから。で、まあ蓋を開けたら、、、と。
二点目です。主人公が最高に無能。
一点目も大概評価を落とした原因ですが、もっとひどいのがこの二点目です。
まず、この作品の構造について話そうと思います。全体を通して根底にあるのは救世主となるべく奮闘する主人公の成長です(最大限、良い言い方をしました)。
これを踏まえて、
壁に衝突(物理的な意味ではなく)
↓
くそ、俺はなんて馬鹿なんだ、、、!
↓
克服(したふりをする)
※主人公含め、制作側は克服したつもりになっています。
↓
俺はもう迷わない、、、!俺が世界を救う!
↓
新たな壁(と見せかけて一つ前の壁とさほど変わらない、もしくは超くだらないこと)に衝突
↓
俺は何をやっているんだ!
↓
克服(したふり)
↓
俺が人類を救ってやる!
↓
新たな壁(と見せかけて、、、(以下同文))に衝突
↓
【繰り返し】
という感じになっています。
この視点で考えてみてください、おそらくほぼ全員の方に納得していただけると思います。
単純に気づくかどうか、というだけですね。
私は割と序盤でこれに気がついてしまって、まあしんどかったです、思い出しただけでも不快になります。
あるキャラを成長させたい!という時に最もやりやすく、やりがちなのがこのパターンです。そしてこのシナリオを書いた人物も典型的なそれです。
この手段そのものについては問題はありません。問題なのはやり方です。
このシナリオライターはまあ才能がないです。私が見てきた中でも最低最悪です。
二度とこの人物の描く物語を読みたくない。
どこが悪かったかですが、一つはそれを読者(プレイヤー)に気づかれるほどに単調に繰り返し続けていること。仮にもプロが甘えるな。もう一つは、克服の段階であまりにも高い理想を実現した気になっていること。
二つ目ですが、少し詳しく書きます。
先ほど構造について書きましたが、そこに書いているようにこの主人公、ことあるごとに「俺は何をやっているんだ、、、!」と「俺はもう迷わない!絶対に!」を繰り返しています。そのくせにちょっと障害があればまた悩むふり、そして克服したふり、すなわち口だけになってしまっているんです。
もう笑えてきます。ギャグなのかな?
そしてあまりにもこんなことを繰り返しているので、重要なシーンであっても感情が動かない、「また常套手段ね、はいはい。」ってなってしまい、作品の価値をとてつもなく大きく下げる。最も重要な存在である主人公がこれじゃあなぁ。私はこの主人公が吐くほど嫌いです。
過去に、主人公が嫌いになるのは作者(ライター)も嫌いということに近いというような発言をしましたが、全くもってその通りです。
つけたしておきます。
前述したように、この作品には妙にリアリティを求める節があって、この主人公くんがこんな口先だけの無能に成り下がってしまったのはそこにも理由があるのではないかと思います。
しかし、下手に追求した結果の失敗ですね、必要のないところにその影響が出てしまった。そしてそれが評価を下げることになった。非常にもったいない。
まあとりあえずクソカス主人公ということは理解していただけたでしょうか。
もうちょっと学習してからシナリオ書こうね、三流^^
大まかには、副次的要素であるこの二点が評価を下げた原因となっています。ほかにも細かく言えばありますが、この二点はあまりにも大きすぎる。
ちょっとだけ言うと、重要なシーンの多くが『くどさ』のせいで台無しになっていた。とか、必要ない部分が多すぎるとか、です。
次に良かった点について書きます。(強いていうなら)
これは一つです。世界の設定です。
素直にこれはとてもよかったと思います。普通のキャラゲーをやってたら突然未知の生命体による人類滅亡の危機という世界の話に連れて行かれるというのはおそらく当時の界隈を賑わせたことでしょう。
この発想はとても斬新でした。以上。
ぶっちゃけ、メインがBETA侵略世界という見方をするのであれば特にシナリオがよかったこともないので褒められるのは設定だけです。
総評
設定の斬新さのみで、それ以外は別に大したことはない。それどころかそれ以外は下の下だった。
いったい大多数の人間にとって何がそこまでよかったのか終始わからなかった。
平均以下の作品、もう少し求められているものやキャラクターについて考え直した上で作り直してほしい。
私個人としてはまったくおすすめしません。
一応有名作品ということもあるので、知りたい方はネタバレなどを見てプレイした気になるだけで十分。時間の無駄です。
最後に言い訳を少し。
私自身、この作品に莫大な期待をしていたこともあり、ここまで期待はずれだとさすがにだまされた感を感じないことはできず、つい口が悪くなりました、申し訳ない。
でもここで書いたことは誇張ではなくすべて感じたことです。それだけは忘れないでほしいです。
それではまた次の記事でお会いしましょう。