※この記事は、ネタバレを含みません。
概要
・作品情報
ブランド:Aino+Links
作品名:創作彼女の恋愛公式
発売年:2021年
・あらすじ
今年から従姉妹の家に移り住むことになった主人公・鏡寿季
寿季は上京するにあたり、ある想いを胸に秘めていた。
それは、失ってしまったクリエイターとしての力を取り戻すこと――
かつて、寿季は幼馴染の少女がいた。
その名は、彩瀬逢桜。
幼い頃から傍にいて、創作に関しては良きライバル関係だった。
しかし、年令を重ねるうちに自分と逢桜は何かが違うんだと思うようになっていく。
その後、逢桜は家の事情で東京に引っ越してしまう。
離れ離れになった寿季と逢桜は手紙で近況を話しながら、互いの書いた小説を送りあっていた。
しかし、進学を境にぱったりと逢桜からの連絡が途絶えてしまう。
それでも寿季は創作活動を続け、同人ゲームを製作し、さらにはライトノベルで商業デビューを果たしていく。
順調にクリエイターとして成長していった寿季だが、半年前のとある出来事を境にスランプになってしまう。
同年代のクリエイター達と同じ時間を過ごせば、刺激になってスランプを脱出できるかもしれないと考える。
そこで都内にある様々な分野のクリエイター達が集まる私立才華学園への入学を決意する。
――そして春。
無事に才華学園に合格した寿季は上京し、東京で偶然にも逢桜と再開する。
(公式サイトより引用)
・個人的あらすじ
書く気にもならないので省略。
データ
・プレイ時間(アペンド込)
共通:episode1〜7まで平均3、4時間程度。まとめると25時間程度
個別:約4時間×4 + 1時間×1+30分×3
(合計)約44時間
・構成
共通のち個別ルート選択というわかりやすい形式。
メインヒロインは一番最後にしか攻略できない。
・推奨プレイ順
ゆめみ→エレナ→桐葉
※正直どれからやっても大差ない。個人的にはエレナルートが最も良かったが、桐葉ルートは最後の方が良い気がしたので、形式上、この順を推奨することとした。
・備考
萌えゲーアワード2021大賞
〃ニューブランド賞
〃シナリオ賞
〃名セリフ賞
〃ベストキャラクター賞
以上、5つ受賞。
評価(/85)
各5点の全10項目で評価し、最終的にD〜Sで評価
詳細はこのURLに。
評価基準と考え方 - 徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)
システム:4
特に文句なし。だが特筆して良い点もなかった。
BGM:3
やや少ないがまあ並。
CG:4
比較的多かったが、欲しい場面にないこともあった。しかし、CG内での枚数差分が多くあり、そこは非常に評価できる点。総合的に加味して4。
演出:4
キャラクターに非常に細かい動きが多く、素晴らしかった。限りなく5に近い4。
立ち絵枚数:3
少ないがまあ並寄り。それによってこの場面ではこれは不自然だというポーズをしていることがあった。キャラゲーと考えるともう少し多くても良い。
キャラクターデザイン:1(×2)
作中で言っていたことが自身への皮肉なのかと思うが、記号的なキャラクターばかり。内面や感情などが全く分からない。言動に一貫性がない。作者に喋らされているようにしか見えなかった。本来であれば0としたいが0は無いため1。
ストーリー展開(共通):1(×3)
話が広がっていないにも程がある。なにか起きた時に容易く解決しすぎて物語に深みがない。
ストーリー展開(個別):1(×3)
話にならない。共通よりも薄く退屈な物語。キャラゲーとは思えない。本来であれば0。
快適性:1(×2)
不愉快がすぎる。主人公、登場人物、物語の流れ、全てが不愉快。本来であれば0。
終わり方:2(×2)
多くの人間が評価している部分。1に近い2。
Hシーンの必要性(無理やり過ぎていないか):
1
基本的にはさほど問題は無いが、メインヒロインルートが異常だった。人間とは思えなかった。
合計:32/85
ランク:D(Cまであと10)
総評
初めてここまで言い切るが、絶対に買うべきでは無い。
時間とお金が本当に無駄になる。
かつてここまでの駄作は見たことがない。凡作では無く駄作である(感想記事に詳細は書いていますが、ネタバレを含むため、このページにリンクは貼らないでおきます)。
くれぐれも私のように、カタログスペックと批評空間での評価に騙されないことを願う。
また、仮にこれを面白いと感じてこの評価記事を見ている人がいるのなら、その人にはぜひ他の名作と呼ばれるものをプレイしてみることをすすめる。
キャラゲーとして近しい例として「金色ラブリッチェ」なんかをやってみると、自分がどうしようもないほどに井の中の蛙であった事実に気づくことができると思われる。この作品を面白いと感じてしまえる程度に作品に触れていないのはあまりにも不憫である。
余談
ここまでの駄作が評価されているこの界隈は本当に終わりなのかもしれないと感じてしまった。作品の中身以前に、これを平気な顔で読めている人間は今まで国語を習ってこなかったのか心配になるし、何よりそんな人間が多い界隈だということが恐ろしい。批評空間はしばらく参考にするのはやめておこうと思う。全体的に読者批判多めでスミマセン。感想記事の方では書きましたが、なまじ期待値が非常に高かっただけに憤りというよりはショックが大きかったです。