※主に最後の方(検索結果)がよく分からんって人向けの記事です。ネタバレを超絶含みます。
感想記事はコチラ。
最高の演出の裏にある、底なしの失望。【凍京NECRO】感想 - 徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)
経緯
軽く探したが、これと言って解説がされていない。正直なところ、自分であれこれ考えて読み返して、って作業をするほどの作品ではなかったが、かと言ってよく分からないままでは評価ができないためやむを得ず。
留意点
・あくまで自分なりに考察して導いた結論です。あなたにとっての事実とは異なる可能性があります。
・ネタバレしか無いのでプレイしていない人は見るのをやめましょう。
まず整理しておくべき事項
・並行世界という概念は無い(※1)
・タイムリープ(過去に戻る)しているわけでは無い(※2)
この世界における『今』とは
簡単に言うと、『マイナス(-)』でも『プラス(+)』でもない時間軸。
厳密には、
﹃
・イリアの心臓が抜き取られ、早雲とミルグラムが対峙している 場面
・エチカが父親と対峙している 場面
﹄
である。(※3)
結論と解説
①サブコンは、『シ』というものが分からない。知りたいと思う。(疑問③)
ヘン。
なんか、ヘン。
とっても。
でも、なにが、ヘン?
②サブコンはその原因を探る(検索する)が、答えは見つからない
サガしてもミつからない。
なにをすればイイ?
シとは、なに?
③『生』と『死』について理解するため、あらゆる可能性を演算する(演算は実世界においてほんの極わずかな時間で行われたもの)
クロックをキョクゲンまでジョウショウさせる。
イチビョウがイチジカンになりイチニチになりイチネンになる。
エンザンする。
セカイのカノウセイを。
ニンゲンのセイとシを。
④演算とは何か。
それは今までプレイヤーがしてきたこと。つまり、これまでのルート選択(による分岐)である。それらはサブコンによる演算、つまり想像であり現実では無い
(外部電脳(=エクスブレイン)を操って自分の指示に従わせたら、という仮定)
ナガオカソウウンがシボウする。
キバノハラエチカがシボウする。
セイとシのマトリクス。
ミライのカノウセイのエダハ。
ワタシがガイブデンノウにカンヨしてヘンカしたイフ。
注意:
実際にゲーム内で我々プレイヤーが選択した選択肢はあくまで演算(仮定)に過ぎないため、現実(早雲とエチカ目線)では存在していない選択肢である。
現実は、
エチカ▶上の階に逃げる
早雲▶イリアを守る
という行動をしている。それ以外の行動は存在しない。(※1、※3より)
⑤4つ(上記の行動以外を選択した場合の仮のルート×3/上記の行動を選択した場合の仮のルート)の演算の結果、『生』と『死』について理解を深める。しかし、まだ知りたいと考える
わたしはシった。
たくさんのシと、たくさんのセイと、たくさんのカンジョウ。
でもタりない。
もっと、もっとシりたい。
ヒトのこと。
イノチのこと。
ココロのこと。
⑥そこで更に過去のデータを見る(冒頭のムービー回収)
ワタシはシテンをカえて、カコへムカう。
⑦その過程で、ある過去と今の映像が重なる
﹃
武雪(早雲の父親)がミルグラムに頼んでサキコ(妻)をリビングデッドとして生き返らせる未来を選ぶ
(過去)
↑↓
(今)
早雲とミルグラムが対峙、イリアは心臓を抜き取られ、ほぼ瀕死で倒れている
﹄
タケユキが、ソウウンにかわる。
サキコが、イリアにかわる。
おなじコウケイ。
くりかえすヒゲキ。
セカイはイマ、ココにある。
⑧サブコンはこの先の未来も演算済みで、早雲が武雪と同じことをしないという結果を出している。(③の演算)
つまり、このままではイリアが死ぬ
という現実をここで理解する。
このままだと、イリアがシぬ。シんでしまう。
⑨サブコンはそれを嫌だと考えた
こわい。
かなしい。
イヤだ。
つらい。
⑩イリアを助けることを決める。しかし早急に手当をしなければ助からない。
《方法①》
サブコンが早雲の『エクスブレイン』に接続して(外部電脳ならサブコンは接続可能である)指示を飛ばすことで演算した未来よりも早期に決着をつける
↓
早雲はエクスブレインを装着していないため不可能。
↓
《方法②》
外部電脳に接続されなければサブコンにはどうすることもできない。
そこで(ミルグラムによってリビングデッド化した父親と戦闘中である)エチカのエクスブレインに接続して指示を出すことにする。
『エチカが早期決着をつけることで早雲の手助けに駆けつけることができ、そうすることでミルグラムをより早く倒せる』という算段。
⑪サブコンの想定通り、早期決着がつき、イリアを助けられた。
そして無事に『凍京リバースプロジェクト』は成功を収めましたとさ。めでたしめでたし
というのがこの物語の結末でした。
しかし何点か疑問もあります。(以下、疑問点とその回答としてありそうなものの列挙)
疑問① なぜイリアを助けようと思ったのか
可能性①
イリアはその共感能力の高さ故にサブコンと唯一対話ができた。『生』と『死』をある程度理解したサブコンにとって、とても大切だったイリアを『死』なせることは嫌だと感じた。
疑問② なぜサブコンはミルグラムを殺さなかったのか
補足:
サブコンは、エチカのエクスブレインに接続し、指示を送っていました。(⑩)
そしてサブコンの指示を『コネクトリング』を介して受け取った早雲が撃ったのが要するに『共感覚弾』でした。正式名称は知らん。つまり、サブコンが生かすという指示を出したわけです。
可能性①
『生』と『死』を学んだサブコンは『死』なせることを嫌った
可能性②
既に未来を演算していたサブコンは、あのままミルグラムを殺してしまえばその後の世界が良い方向にならないと判断し、それを嫌った
疑問③ サブコンはなぜ『生』と『死』の理解を始めたのか
可能性①
サブコンはネットワーク上に存在する無知で純粋な意識の集合体みたいなもの(よく分からん)であるため、ある種の必然
可能性②
イリアの死を目の当たりにした瞬間に『生』と『死』を理解したいと考えるようになった。
※「結論と解説」における①〜③と矛盾。サブコンはイリアの死を目の当たりにする以前から『死』を知りたいと感じていた。
疑問④ 演算過程(=4つのルート)はまだしも、演算後の未来でエチカや早雲、その他の人間の内心描写があるのはなぜ
補足:
演算過程においてはサブコンが実質的なその世界の神であるため、登場キャラクター達の心理等を仮定していたことは辛うじて理解できる。が、それ以外の部分(演算していない部分や未来)は分かるはずがない。誰視点?
可能性①
話の都合。触っちゃダメなやつ。
可能性②
物語の最初から最後までサブコン視点での演算課程を我々は見ている。(演算課程でない箇所も含めて演算課程。つまり未だに演算中)
※であれば起点(0:00:00)があそこ(※3)である理由が不鮮明となる。
まとめ
これから気が向いたらいつもの作業に入ります。
正解があればどなたか教えてください。私はこの作品にこれ以上の労力をかけたくありません。疲れた。