概要
・作品情報
ブランド:ニトロプラス
作品名:凍京NECRO
発売年:2016
ジャンル:死者再殺ADV
URL:https://www.nitroplus.co.jp/game/tokyonecro/
・あらすじ
Nemo ante mortem beatus.
「誰も死ぬまでは幸福ではない」
(ヘロドトス「歴史」)
──『ネクロマンサー』の時代がやってきた。
主人公、「臥龍岡早雲」と「牙野原エチカ」はまだ若い、
「民間特別生死者追跡者(プライベート・スペシャル・リビングデッド・ストーカー)」。
「近接銃術」という特殊な戦闘技能を身につけており、互いにトップクラスの成績をあげている。
ある日の任務中、早雲は激しい戦闘の末に、ひとりの少女と出会う。
「宝形イリア」という名前以外の記憶を全て失っている彼女は、
謎のネクロマンサー集団に身柄を狙われていた。
硝煙とリビングデッドと犯罪と電脳の凍京。リビングデッド・ストーカーと
ヒロインの生死をかけた戦いが始まる。
(公式より引用)
データ
・プレイ時間
19+9+4.5+6+2.5
≒ 40.5(時間)
※. フルオート、同じシーンはスキップした上での時間です。
・構成
大まかに言うと、共通→個別。
・推奨プレイ順
特に指定は無いが、理解しやすくするために
イリア√は最後を強く推奨。
強いて順番に並べるなら、以下の通り。
コンスー → 霧里 → 蜜魅 → イリア
※ルート名は便宜上。厳密には定義づけが難しい。
・受賞(あれば)
特になし。
・主観的ジャンル区分(シナリオ/キャラ/抜き)
シナリオ
・備考
①ニトロプラス創立15周年作品。
②軽微なグロ、陵辱あり。
評価(/100)
各5点の全10項目で評価し、最終的にD〜Sでランク付けする。
尚、重要と考える項目は太字で表記し、点数も2倍とする。中でもストーリー展開は3倍(太字斜体)。
Hシーンの必要性に関してはサブ項目に過ぎないため、加算しない。
システム:4
世界観に合わせてとてもよく作り込まれていたが、利便性の観点でかなり評価を下げた。
BGM:5
種類も多く、場面に適した選曲がされていた。文句なし。
CG:5
枚数も尋常ではないほどに多く、そもそも戦闘シーンに関しては3DCGアニメーションの採用がされている。文句なし。
演出:5
アニメーションだけでなく、細かい部分も手を抜かずに作り込まれていた。素晴らしい。
立ち絵枚数, 表情差分:3
立ち絵や表情差分は多くは特筆して多くは無い。
キャラクターデザイン:1.5(×2)
あまりにもひどい。誰も何がしたいのかハッキリ練られていない。
ストーリー展開(共通):3(×3)
特にこれといった良かった点も無い。無難。
ストーリー展開(個別):2.5(×3)
※ルート名は便宜上。
【コンスー】:1.5
何もかもがひどい。本作において最低のルート。
【霧里】:2
言うこともない。
【蜜魅】:3.5
無難にまとまっていて良かった。個人的には一番良いルート。
【イリア(トゥルー含む)】:3.5
『仕掛け』の部分を考慮してもストーリーが良かったとはならない。加味しなければ3。
計:(1.5+2+3.5+3.5)/4=2.625≒2.5
快適性:1(×2)
極めて退屈なストーリー。ストレスの溜まる視点変化。ルートが変わっても重複する箇所があり、何度も同じような話をされる。総じて1にしかならない。
終わり方:3.5(×2)
無難。それに尽きる。
完成度, クオリティ:3(×3)
世界観という部分ではあまりにも作り込みが甘かったが、全体の完成度としては駄作と切り捨てるには勿体ないものはある。が、総じて3というところ。
Hシーンの必要性:2(×0)
物語の邪魔をすることが基本的に多く、一部ストーリー上理解できる部分もあった。
特別加算項目:5《演出》
※演出面に関して、点数化しても尚足りない程に手が込んでいたため、特別に加算する。
合計:59.5+5=64.5/100
ランク:B
総評
演出面に関しては比肩する作品が見当たらないほどに優れた作品。紙芝居からの脱却を感じさせてくれた。が、シナリオ面があまりにも足を引っ張っている。
総合して良い作品とはなり得ないが、本作の演出面に関しては一見の価値はあると言える。『紙芝居からの脱却』。このワードに惹かれた人にはオススメできる。ただしシナリオ全般の酷さはある程度覚悟しておく必要がある。