徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)

更新は超不定期です。書きたくなった時にふと書いてます。参考になれば幸いです、なんて言ってる人は信用してはいけません。参考になれば幸いです。

【凍京NECRO】評価


f:id:KazuD:20240713073635j:image

概要

・作品情報

ブランド:ニトロプラス

作品名:凍京NECRO

発売年:2016

ジャンル:死者再殺ADV

URL:https://www.nitroplus.co.jp/game/tokyonecro/

 

 

・あらすじ

Nemo ante mortem beatus.
「誰も死ぬまでは幸福ではない」
ヘロドトス「歴史」)


──『ネクロマンサー』の時代がやってきた。


主人公、「臥龍岡早雲」と「牙野原エチカ」はまだ若い、
「民間特別生死者追跡者(プライベート・スペシャル・リビングデッド・ストーカー)」。
「近接銃術」という特殊な戦闘技能を身につけており、互いにトップクラスの成績をあげている。

ある日の任務中、早雲は激しい戦闘の末に、ひとりの少女と出会う。
「宝形イリア」という名前以外の記憶を全て失っている彼女は、
謎のネクロマンサー集団に身柄を狙われていた。

硝煙とリビングデッドと犯罪と電脳の凍京。リビングデッド・ストーカーと
ヒロインの生死をかけた戦いが始まる。

(公式より引用)

 

 

データ

・プレイ時間

19+9+4.5+6+2.5

≒ 40.5(時間)

※. フルオート、同じシーンはスキップした上での時間です。

 

 

・構成

大まかに言うと、共通→個別。

 

・推奨プレイ順

特に指定は無いが、理解しやすくするために

イリア√は最後を強く推奨

強いて順番に並べるなら、以下の通り。

コンスー → 霧里 → 蜜魅 → イリア

※ルート名は便宜上。厳密には定義づけが難しい。

 


・受賞(あれば)

特になし。

 

・主観的ジャンル区分(シナリオ/キャラ/抜き)

シナリオ

 

・備考

ニトロプラス創立15周年作品。

②軽微なグロ、陵辱あり。

 

 

評価(/100)

各5点の全10項目で評価し、最終的にD〜Sでランク付けする。

尚、重要と考える項目は太字で表記し、点数も2倍とする。中でもストーリー展開は3倍(太字斜体)。

Hシーンの必要性に関してはサブ項目に過ぎないため、加算しない。

 

システム:4

世界観に合わせてとてもよく作り込まれていたが、利便性の観点でかなり評価を下げた。

 

BGM:5

種類も多く、場面に適した選曲がされていた。文句なし。

 

CG:5

枚数も尋常ではないほどに多く、そもそも戦闘シーンに関しては3DCGアニメーションの採用がされている。文句なし。

 

演出:5

アニメーションだけでなく、細かい部分も手を抜かずに作り込まれていた。素晴らしい。

 

立ち絵枚数, 表情差分:3

立ち絵や表情差分は多くは特筆して多くは無い。

 

キャラクターデザイン:1.5(×2)

あまりにもひどい。誰も何がしたいのかハッキリ練られていない。

 

ストーリー展開(共通):3(×3)

特にこれといった良かった点も無い。無難。

 

ストーリー展開(個別):2.5(×3)

※ルート名は便宜上。

【コンスー】:1.5

何もかもがひどい。本作において最低のルート。

【霧里】:2

言うこともない。

 

【蜜魅】:3.5

無難にまとまっていて良かった。個人的には一番良いルート。

 

【イリア(トゥルー含む)】:3.5

『仕掛け』の部分を考慮してもストーリーが良かったとはならない。加味しなければ3。

 

計:(1.5+2+3.5+3.5)/4=2.625≒2.5

 

 

快適性:1(×2)

極めて退屈なストーリー。ストレスの溜まる視点変化。ルートが変わっても重複する箇所があり、何度も同じような話をされる。総じて1にしかならない。

 

終わり方:3.5(×2)

無難。それに尽きる。

 

完成度, クオリティ:3(×3)

世界観という部分ではあまりにも作り込みが甘かったが、全体の完成度としては駄作と切り捨てるには勿体ないものはある。が、総じて3というところ。

 

Hシーンの必要性:2(×0)

物語の邪魔をすることが基本的に多く、一部ストーリー上理解できる部分もあった。

 

特別加算項目:5《演出》

※演出面に関して、点数化しても尚足りない程に手が込んでいたため、特別に加算する。

 

合計:59.5+5=64.5/100

ランク:B

 

 

総評

演出面に関しては比肩する作品が見当たらないほどに優れた作品。紙芝居からの脱却を感じさせてくれた。が、シナリオ面があまりにも足を引っ張っている

総合して良い作品とはなり得ないが、本作の演出面に関しては一見の価値はあると言える。『紙芝居からの脱却』。このワードに惹かれた人にはオススメできる。ただしシナリオ全般の酷さはある程度覚悟しておく必要がある。