徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)

更新は超不定期です。書きたくなった時にふと書いてます。参考になれば幸いです、なんて言ってる人は信用してはいけません。参考になれば幸いです。

自称作家のおままごと【創作彼女の恋愛公式】感想2


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さて、続きです。ある程度予想はしていましたが、やはり尋常ではない量になりかけていたので私としては初の感想パート2という形態をとることにしました。

それで前回ですが、

・文章が中学生かなろう以下で話にならない

・ストーリーが成立していない

・キャラクターが作者の奴隷

というような三点についてざっくり話しました。もうこれでおなかいっぱいだし、充分ゴミカスということは伝わっていると思いますが、困ったことにこれだけでは終わりません。

次にお話するのは、割とよくある、主人公が嫌いすぎる件です。なよなよ系や葛藤(笑)系主人公にはよくありますが、本作はなんとこれだけ悪い点もありながら素晴らしいことに、この要素まで持ち合わせています。ポーカーだったらこれ以上強い手はありません。

まあ空気読めない、感情が不安定、頭がおかしい、鈍感、ツッコミがおかしい、周りから過大評価されている……等と枚挙に遑がないわけですが、私として一番許せないのはメインヒロインのルートにおける主人公の言動です。

あ、ネタバレします。まあ前回の続きなので分かっているとは思いますが。

 

 

 

この主人公くん、メインルートにおいて彼女となった余命わずかなヒロインを、クリエイターとして活動させて殺すのか、それとも生きることを願ってクリエイターをやめさせるのか、という(よくある)究極の二択を選ばされることになります。ヒロインとしてはクリエイターとして死にたい。しかし周りからすれば普通はそんな選択はできません。だから葛藤して葛藤して……それで覚悟の果てに決断する場面です。本来は。

しかしこの主人公くん、即決で殺す選択をします。これがまあ異常すぎる。先程頭がおかしいと言ったのはこれですね。そして周りもそれをそこまで強くは否定しない。割とすぐ「まあそれもありか」みたいなテンションで納得してくれます。いやーご都合バンザイ!

もちろんタイトルからしてもそういう展開にすることは容易に想像がつきますが、そこの葛藤にこそドラマが生まれるはずなんです。それを放棄して風呂敷を広げずに解決するなんてのはライターとして才能がないとしか言えない。ありえません。

そんなこんなで最終的にはクリエイターとして活動して死ぬ選択をしたにも関わらず死なずに済むと言うこれまた感動的(笑)な終わり方なわけですが……まあこれは一旦置いといて問題はもう一点あります。

いよいよドクターストップがかかって活動をやめさせられそうになった彼女と主人公は、病院を抜け出して活動する選択をとります。その逃避行の中での下宿先でのワンシーンですが、余命も僅かな彼女と夜通しバコバコします。彼女は体をあまり激しく動かしてはいけなくて、なおかつ余命わずかでいち早く作品を終わらせないといつ死ぬか分からない中で、です。セックスする前に作品を書けという話です。「クリエイターとして死ぬ」選択をした人間がこんなことしていいわけがないです。というかすることがあまりにもおかしい。だってこれが原因で死んでもおかしくないわけですからね。その場合お前どうすんのって話です。

もうなんて言うか話にならなすぎて議論にもならないんですよね、この作品。ストーリーもキャラも何もかもがぐちゃぐちゃで深みもなくて退屈なだけで。あげく文章はあれですよ?何があったらこんな作品が世に放たれるんでしょうか。

 

皆さん、お疲れ様でした。まだまだこれまで挙げた点について細かく語りたいことはありますが、とりあえず最後の話です(ちなみに私も指の限界が近いです())。

最後ですが、ストーリーの驚かせ要素です。キャラゲーでメインヒロインを殺すことであたかも深いストーリーであるかのように見せかける詐欺行為。最近の流行りなのか知りませんが本作もこれでしたね。ただ問題なのはその前フリだけがあまりにも効きすぎていて泣ける、どころか冷めました。はいはい。お前もそれね、と。

一つ言っておきますが、人が死んで悲しくなるのは人間として当然の感情です。作品が良い、悪いという問題ではなくてです。つまり人が死ねば誰でも感動させられるんです。それは時間に比例して大きくなっていきます。要するに長く関わったメインヒロインが死ぬということはその時点である程度のお涙をちょうだい出来ることは確定しているんです。

ライターの人に言っておきますが、自分が書いたストーリーで感動させられた、なんてことを思っているんだったら見当違いも甚だしいです。あなたはメインヒロインを殺してもなお感動させられないほどの無能なんですから。

現に、最近は涙脆くてドラゴンボールの映画ですら涙を流した私が泣けませんでした。もちろんある程度冷めた目で見たという要素はありますが、同条件でドラゴンボールでは泣けていたので、それは理由にはなりえません。しかもあちらは子供向けの上にストーリーも酷い作品です。

つまりこの作品は人を殺してもなお感動させられないという、ある種、天才的なことを成したわけです。こんな作品初めてだったので驚いています。

こうなった理由はどうしようもないほどのストーリーの薄さとキャラクターが絶望的に死んでいるという明白な理由があるわけですが、その事にこのライターが気づいているのかは非常に不安なところではあります。なんせこの人はこの作品ではじめてライターをやったわけではないからです。もっと言うと7作近くやっていてこれなんです。はっきりいって才能がありません。

ライターについて少し余談ですがさせてください。

私が嫌いな作品はいくつかありますがそれらに共通している要素で、ライターがチラつく、というのがあります。こればっかりは感覚的なものなのでなんとも言えませんが、キャラクターを自分のやりたい展開に持っていくために強引に使ったり、望まれていないご都合な展開に持っていくと、よく起こると私は考えています。ですが、この作品においてライターの影がチラついたのは、「クリエイター」という表現の多様や、「現実は小説とは違う」みたいなことを何度も何度も繰り返されている時です。

あの、ですね。私たちはあなたのオ〇二ーを見るために作品を買っているんじゃないんですよ。聞きかじったような4流の「クリエイターとは」なんて理屈を聞きたい訳でもないし、「俺の作品他と違って気持ちいい〜」なんて悦に入ってるのを見たい訳でもないんですよ。私たちはあなたじゃなくてこの作品の世界、キャラクター、そしてそこで起こるストーリーに興味があるんです。

だいたい技量も何もないあなたごときがクリエイターを気取っているのははっきりいって不愉快です。キャラクターにクリエイターとしての理論(笑)を語らせる暇があればもっと努力してみてはどうでしょうか。試しになろうなんかを見てみるとあなたが書く物語よりも面白いものなんていくらでも見つかると思いますよ。

真剣にクリエイターとして努力している人のことを考えると私はどうしてもこれが許せませんでした。私は面白い作品を創る方の味方でありたいし、面白い作品を世に出しているのに評価されていない、なんてのを知ると勝手に胸が苦しくなります。

私が何を許せないって、こうして不当な評価を受けている作品が増えると衰退はまして行くからです。創作は自由です。でもその中でも優劣はあるんです。まして人にお金を払って買ってもらうのであればその優劣はあってしかるべきだし、だからこそほかよりも少しでも多く買ってもらえるように努力していくんです。そうやって努力していく中で名作が生まれていくんです。私が大好きな世界の邪魔をしないでください。

今年あなたが書いた作品がとったこの賞を狙っていた作品はどれだけあったんでしょうね。こんな作品が選ばれたせいで選ばれなかった作品の中にもっといいものは確実にあったはずなのに、あなたごときがそれが世間にもっと知られるきっかけを潰したんです。私はそれが許せません。受賞を取り消して欲しいと本気で思っています。

さて、少しだけこの作者のことを勝手に分析してみようと思います。

私がこの作品から感じたのは以下の点です。

・7作もやっていて未だにこんな素人以下の文章しか書けないのはおそらく向上心がなく、学ぼうとしていない 

・自分語りの過剰さから、他人から評価されていないという劣等感に苛まれている

・ここまで話もキャラクターも中身がないというのは、人生経験にあまりにも乏しく、場合によっては友人すら居ないような孤独な人生を送ってきた

・技量は無いくせに理屈だけは大層なことを言うあたりが、年齢的に幼く自己肯定感が他人よりも高い印象を与える

・他人からの愛情が不足した、あるいは過剰な人生を送ってきている

 

一作でここまで多く作者に対する印象を受けたのは初めてです。

真実はどうであれどちらにしても私はこういった印象を受けたので、技量もないのに声だけはでかいあなたのオ〇二ー作品は二度とやりません。

まずは文章能力と、自分の文章を客観視する能力、そして少しは人の気持ちを理解しながら行動できるようにしていきましょう。そうしていく気がないのならどうかライターとして活動することをやめて欲しいと思います。真剣にやっている人に迷惑です。

ブランド「ainolinks」の皆さん、あなた方はこの作品が本当にいいと思っていますか?もしそうではなく、ライターがあなた方の意見を聞き入れないのであれば、あなた方はすぐに別のライターを用意するべきです。こんな作品しか出せないのであればあなた方のブランドは必ず終わります。そして、もしこれになんの違和感もなく面白いなんて思っているのであれば遠くない未来、あなた方の作品を買ってくれる人は消えるでしょう。それを避けるためにもまだブランドとして新しいうちに改善していきましょう。私もあなた方に消えて欲しいなんて思っていません。私はただ面白い作品を作って欲しいだけです。

そして、ライターの方。こんなものしか書けないで向上心もないとすればあなたに待っているのは破滅以外ありません。お気をつけて。

 

さて、結局めちゃくちゃ長くなりましたが、これで終わりとします。お疲れ様でした。

それではまた次の記事で。