徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)

更新は超不定期です。書きたくなった時にふと書いてます。参考になれば幸いです、なんて言ってる人は信用してはいけません。参考になれば幸いです。

【喫茶ステラと死神の蝶】評価


f:id:KazuD:20240311060415j:image

※本記事はネタバレを含みません。

 

概要

・作品情報

ブランド:ゆずソフト

作品名:喫茶ステラと死神の蝶

発売年:2019

ジャンル:ADV

URL:https://www.yuzu-soft.com/products/stella/

 

 

・あらすじ

主人公、高嶺昂晴は何気ない学生生活を送っていた。
だがある日、不慮の事故で命を落としてしまう。
そこで予期せぬことが起きた。
死んだはずだった高嶺昂晴が、目を覚ましたのだ。

しかもそれは──死ぬ当日の朝だった。
わけがわからないまま、もう一度、同じ一日を過ごす。
予知夢やデジャブのようなものではなく、一日の流れが全く同じ。
あまりの事態に恐怖を覚えながらも、死んでしまった、事故の場所を訪れた。
そして事故の瞬間──
彼は‘‘死神’’と‘‘人語を喋る猫’’と出会った。

そして告げられる言葉。

「死はまだ回避できていません」

高嶺昂晴は死ぬ運命から逃れるために、死神の仕事を手伝うことになる。
その方法とは、何故か喫茶をオープンさせることであった。

世界を巻き戻し、‘‘死’’という現実を乗り越えた、高嶺昂晴。
だが引き寄せる‘‘死’’の因果からは逃れられない。
これは、己の運命と世界に挑みつづける1人の男の恋の物語──なのかもしれない?

(公式より引用)

 

 

データ

・プレイ時間

≒44(時間)

※1. オート/同じシーンはスキップした上での時間です。

※2. Afterストーリーは含みません。

※3. ざっくり内訳としては、共通9時間、ヒロイン平均8時間、サブヒロインのみ3時間。

 

・構成

共通→個別 のシンプルな形式。共通部分の選択肢で好感度を上げたヒロインのルートに入る。また、選択肢によるシナリオの変化部分はそこそこある。(数クリック程度の変化では無い)

 

・推奨プレイ順

希 → (鈴音→) 愛衣 → ナツメ

→ 栞那

あくまで参考程度で、気になるヒロインからで良い。強いて言えば最後に栞那ルートのプレイを推奨。


・受賞(あれば)

特になし。

 

・主観的ジャンル区分(シナリオ/キャラ/抜き)

キャラ

 

・備考

特になし。

 

 

評価(/100)

各5点の全10項目で評価し、最終的にD〜Sでランク付けする。

尚、重要と考える項目は太字で表記し、点数も2倍とする。中でもストーリー展開は3倍(太字斜体)。

Hシーンの必要性に関してはサブ項目に過ぎないため、加算しない。

 

システム:5

フローチャート、お気に入りボイス、スクリーンショット、オート設定の細かい調整、ドラマチックモード機能、テキスト変更等基本的に困ることは無い。さすがのゆずソフトクオリティ。

 

BGM:5

比較的多く、場面にあったBGMが流れる、EDがキャラクター毎に違う等文句無し。

 

CG:5

SDイラストも含め、CGは十分に多い。そのいずれも必要な場面にあった印象。

 

演出:4

無難に良いが特筆するような工夫は見られなかった。

 

立ち絵枚数, 表情差分:5

左下にキャラクター表情があることに加え、動きもある(1つのセリフで差分が何度も切り替わる)。また、立ち絵の差分もかなり多く、一部モブキャラにも立ち絵と表情差分が用意されている。十分すぎる。

 

キャラクターデザイン:4(×2)

個性と言えるものが確立されており、魅力的にヒロインを描けていた。が、一部シナリオではそうとも言えない部分もあり、4とした。

 

ストーリー展開(共通):4(×3)

続きが気になるような展開は無いが、充分に読める。展開にも妥当性があり、読みやすいものだった。

 

ストーリー展開(個別):3(×3)

各ルート毎に簡潔に書くと以下の通り。

【栞那√】4〜5(王道に良い)

【涼音√】4(無難に丸く纏まっている感じ、点数には含めない)

【愛衣√】2〜3(結ばれるまでは良かった、全体的にくどい、後半が何かマイナス点が多かった印象)

【希√】3(前半は良さげ、後半が何とも)

【ナツメ√】2〜3(普通に微妙寄り)

(4.5+2.5+3+2.5)/4 = 3.125 ≒ 3

 

快適性:4(×2)

不快になる場面は特に無かったが、5になるほどではなかった。

 

終わり方:4(×2)

メインヒロイン(栞那√)の終わり方で判断する。違和感もなく、無難に良かったため4。

 

完成度, クオリティ:3(×3)

無難という言葉に尽きる。多少設定として荒い部分はあるが、作品ジャンルを考慮すれば許容できないほどでもない。よって3とした。

 

Hシーンの必要性:3(×0)

一部ルートを除きシナリオの邪魔をしない程度のある種、丁度いい立ち位置とも言える。

 

合計:78/100

ランク:A

 

 

総評

『サノバウィッチ』とは比較にならないほどに内側部分のクオリティがアップした本作。

多少気になる部分はあるが、キャラゲーとして許容できる範囲ではある。シナリオとして特筆して『面白い』と言える部分は無いが、無難にある程度しっかりと話もまとめられていた。

キャラゲーとして最近の作品を何かプレイするのであればオススメはできる

 

 

独り言

改めて評価をしてみて「こんな高くていいのか……?」というのが率直な感想。点数に不自然さは無いが、改めて見直した方がいいのかもしれない。(なう(2024/03/11 06:05:16))