前置き
本作は、そもそも評価をする(価値がある)ような類の作品では無いと理解した上で評価している。
概要
・作品情報
ブランド:ゆずソフト
作品名:サノバウィッチ
発売年:2015
ジャンル:お悩み解決!魔女っ子ADV
・あらすじ
他人の気持ちを感じる力を持つ主人公・保科柊史はある日図書室で、クラスの人気者である綾地寧々の痴態を見てしまい、彼女が魔女となった代償として発情癖がついてしまったということを知る。
寧々と”秘密”を共有することになった柊史は、魔女としての活動を手伝うべくオカルト研究部に所属することにした。
(公式より引用)
データ
・プレイ時間
共通(10)+ヒロイン①(11)+②(8)+③(5)+④(9)+⑤(14.5)
≒57.5(時間)
※フルオート/同じシーンはスキップした上での時間です。
・構成
共通 → 個別
の普通のタイプ。特筆点なし。
・推奨プレイ順
特になし。そもそもシナリオが薄すぎて誰からやったところでそこまで何も変わらない。
強いて言えばメインヒロイン(寧々)は最後だと良いかも。
・備考等(あれば)
萌えゲーアワード2015 キャラクターデザイン賞:金賞
Getchu.com美少女ゲーム大賞2015総合部門:2位
・主観的ジャンル区分(シナリオ/キャラ/抜き)
抜きゲー
評価(/100)
各5点の全10項目で評価し、最終的にD〜Sでランク付けする。
尚、重要と考える項目は太字で表記し、点数も2倍とする。中でもストーリー展開は3倍(太字斜体)。
Hシーンの必要性に関してはサブ項目に過ぎないため、加算しない。
詳細は以下のページに。
評価基準と考え方 - 徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)評価基準と考え方 - 徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)
システム:5
オート速度の設定が細かく出来る。ドラマチックモード(話している時はセリフ非表示機能)、曲名表示、UI設定、テキストカラー変更等、文句のつけ所がないほどに充実している。
BGM:4
量としてはかなり多いが、何となく重要な場面では同じBGMが多かった印象。
CG:5
必要な場面にはほとんどあったと言える。
演出:4
ヒロイン毎にED映像が違う、OPがアニメーション、RESTART表示等は凝っていた。が盛り上げ的な役割での演出は特に無かったため、4とした。
立ち絵枚数, 表情差分:5
かなり多い。十分すぎると感じた。
キャラクターデザイン:1(×2)
キャラゲーを語るには浅すぎる。没個性的な外観のみの個性。
ストーリー展開(共通):4(×3)
キャラゲーとしてはまあまずまず。さほど退屈でもなく、面倒くさそうな場面を無駄にダラダラやらずある程度ダイジェスト形式にしていた点は高評価。
ストーリー展開(個別):2(×3)
ヒロインごとに分けるため長くなる。(プレイしたルート順)
憧子⋯3
まだ展開がある方。
紬⋯2
特になし。
和奏⋯2
同上。
めぐる⋯3
唯一比較的まともに恋愛をしていた。
寧々⋯2
長いだけで何も残らない。
(3+2+2+3+2)÷5=2.4
快適性:2(×2)
要所要所で無能主人公が顔を出す、そもそも無駄な場面が多い、地の文に「!」をつけすぎなど、やや不快。
終わり方:2(×2)
ここでは、メインヒロインルートの終わり方をそう定義する。その上で、何とも言えなかったため2とした。
完成度, クオリティ:1(×3)
そういった物は何も期待できない内容。
Hシーンの必要性:3(×0)
はっきり言って邪魔だったとは思うがこれをストーリーから取り除けば何が残るか分からないため、3とした。
合計:54/100
ランク:C
総評
老舗の超人気キャラゲーとは思えないクオリティ。色々言う気持ちすらなくなるほどの中身のなさ。外側(システム、CG、立ち絵等)の部分はかなり良かったが、内側(ストーリー、キャラクター性等)が話にならないレベルでひどかった。
プレイ時間も約60時間とかなり長くなる割に何も残らないというコスパの悪さは、時間をつぶしたくて仕方の無い人にはある意味でオススメできる。
キャラゲー目的ではオススメはしない。あくまで抜きゲーとしての購入なら検討しても良いかもしれない。