徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)

更新は超不定期です。書きたくなった時にふと書いてます。参考になれば幸いです、なんて言ってる人は信用してはいけません。参考になれば幸いです。

【euphoria】評価


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※本記事にはネタバレは含みません。

 

概要

・作品情報

ブランド:CLOCKUP

作品名:euphoria

発売年:2011年

ジャンル:インモラルハードコア

 

・あらすじ

目を覚ますと、見覚えのない白い部屋にいた――

白い部屋に閉じ込められたのは、主人公・高遠恵輔と6人のヒロインたち。
 幼馴染の「叶」
 クラス委員長の「都子」
 後輩の「梨香」
 英語教師の「葉月」
 同学年の「凛音」
 そしてクラスメイトの「合歓」
異常な状況に混乱する彼らに、突如として『謎の声』が告げる。

「これからゲームを開始します」

しかし異常な性交を強いるこのゲームを拒絶した都子は拷問装置に拘束され、電流に焼かれて死ぬ。
だが、恵輔はそんな都子の姿にいい知れない昂奮を覚えた。

女性に対する破壊衝動と凌辱願望―――それは、恵輔が誰にも知られてはならない忌むべき秘密。

だがそれは、合歓に見透かされてしまう。合歓は秘密を盾にして、主人公に服従を強い、唇を寄せる。
はたして彼らは無事に白い部屋から脱出し、日常に戻ることができるのか?

――結末を決めるのは、主人公であるあなた自身です。(公式より引用)

 

 

データ

・プレイ時間

8.5+6+5+6+6=31.5(時間)

※同じシーンはスキップした上での時間です。

 

・構成

やや複雑なので説明します。

本作は5人のキャラクターにそれぞれルートがありますが、基本的に6割〜7割程度は同じ内容です。ですが、ルートによっては同じ内容の部分が微妙に違うということもあります。 

 

・推奨プレイ順

葉月 → 梨香 → 凛音 → 合歓 → 叶

※そこまで強制するほどでもありませんが、少なくとも合歓に関してはこの順番でプレイすることを推奨します。

 

・備考等(あれば)

グロと言うよりも、精神的にきつくなる場面が多数あるため、ある程度耐性が必要。

演出軽減機能もあるため、場合によってはそちらの使用も可能。

 

評価(/100)

各5点の全11項目で評価し、最終的にD〜Sで評価

詳細はこのURLに。

評価基準と考え方 - 徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)

 

 

システム:4

カウント機能や、選択肢まで移動できる機能があった。そして何よりもキャラクターが喋っている時には下のセリフのウインドウを表示しない機能という、他では見た事のないシステムがあった。が、結局使わなかった。

その他、特に不満点もなかったため、これらの機能を備えていることを加味して4とした。

 

BGM:2

少ない。場面に適したBGMでないことがあった。

 

CG:4

必要な場面には基本的にあった。

 

演出:2

主要キャラ以外声がない、BGMが足りていない等があって、あまり盛り上がらないことが多かった。

 

立ち絵枚数, 表情差分:4

表情差分も含めて、普通。だが、そもそも本作において立ち絵枚数という点で、そこまでバリエーションがないのは必然とも言えるため、4とした。

 

キャラクターデザイン:4(×2)

悪くは無い、が、良いとも言えないような感じ。そこまでそのキャラクターを語れる程、確立されていないように感じた。

 

ストーリー展開(共通):3(×3)

4と悩んだが、始まり方に対して、物語としてはそこまで展開もなく割と淡々と進んで行った印象だったため3とした。

 

ストーリー展開(個別):4(×3)

どの個別ルートも、適度に謎をばらまいて、それでいて核心には触れないという構成は非常にうまくできていた。しかし、単純にストーリーとして5にできるほど面白くはなかった。全体を平均して4が妥当だと判断した。

 

快適性:3(×2)

2と悩んだが、本作は明らかに愚かな人間を登場させていることや、愚かな行動を取る場面が存在していた。が、全体としてそれらはそこまでの割合を占めていないため、3とした。

 

終わり方:3(×2)

悪くは無いがよくもない。メッセージ性のようなものをイマイチ感じられなかった。

 

完成度, クオリティ:4(×3)

単純な作品としての完成度は5と言える。だがあくまで矛盾していない、というだけであまり感情が動くことはなかった。おそらく核心部分を見せるにあたっての展開があまり良くなかったと考えられる。

 

Hシーンの必要性:5(×0)

本作においては必要な要素となっている。

 

合計:69/100

ランク:B

 

総評

独創性という点では圧倒的な作品

だが、惹き付けられる魅力のようなものは薄く、最終的にあまり高い評価とはならなかった。

書いていることは面白いのになぜかそこまで面白いと感じられない」というのが率直な感想である。

 構成や展開を見直して作り直せば、確実に名作となる。しかし現状では名作とは言えない。 

しかし、心をえぐられるような数々のシーンはこの作品にしかないものと言える。

アブノーマルを極めた作品に興味がある、という方には確実にオススメできる作品。