概要
・作品情報
ブランド:戯画 Team AIGIS(リメイク前:AXZ)
作品名:恋する乙女と守護の楯 Reboot Plus
発売年:2021
ジャンル:学園、恋愛、女装
公式サイト:#存在しません
・あらすじ
アイギスとは、すべての邪悪を払う楯だと言われている。
主人公、如月修史が所属する組織『アイギス』には、二つの顔があった。
一般家庭から一流企業まで、幅広く活動を行う警備会社としての表の顔……
もう一つは、対象の護衛を、時には非合法な手段を用いてでも行う、護り屋としての裏の顔。
特殊要人護衛課に所属する新人エージェント、如月修史は、その小さな体躯からは想像もつかない驚くべき運動神経で、これまで幾人もの要人護衛を成功させた成長株である。
そんな修史に下った、新たな護衛任務は……なんと
『女装して全寮制女子校に潜入し、女学生として生活しながら、対象を護衛せよ』
--という、無茶すぎる内容だった。
「ムリですって! つーかムリだ! 俺、男ですってば!」
慌てふためく修史の肩を、彼の上司は優しく叩く。
「大丈夫、お前ならきっとやれる。だってこんなにカワイイし。よしよし」
そう。修史は小さな体躯だけでなく、中性的な顔立ちに、トーンの高い声の持ち主。
一見するとボーイッシュな女の子にも見えなくはない。
嫌がる修史を無理やり、現場へと投入するアイギス。
そして修史は出会う。
護衛対象となる女の子たちに……
決して、自分の正体がバレてはいけない。
決して、自分が男だと悟られてはいけない。
そして、護衛対象を護り抜かなければならない。
女学生『山田妙子』として潜入した修史を待ち受けていたのは、禁断の花の園。
全てが女子で覆い尽くされた、綺羅の空間。
既に学院へと潜入している同業者と、敵のエージェントが入り乱れ、学院には、スリリングな毎日が溢れかえっていた。
時には学院祭、時には調理実習と女学生らしい生活を送りつつ……
毎日の女装に気合を入れ、修史は日々、護衛対象となる女の子たちを見守り続ける。
果たして修史は、彼女たちを護りきることができるのか……?
如月修史と女の子たちとの、奇妙な学生生活が始まろうとしていた。
(公式より引用)
データ
・プレイ時間
≒38(時間)
※フルオート/同じシーンはスキップした上での時間です。
・構成
やや複雑。共通から派生してそれぞれの個別ルートに分岐する。が、同タイミングではなく、ヒロインごとに共通ルートのどこで個別ルートに入るかは異なる。共通ルートでは選択肢によって部分的にそのヒロインの個別のシナリオがあるが、全体の大筋は完全に同じ。
・推奨プレイ順
鞠奈→蓮→雪乃→設子→有里
※そこまで厳密なものでは無い。が、設子と有里はこの順番推奨。また、構成上、一人目にプレイするのは好みのキャラクター推奨。
・受賞(あれば)
萌えゲーアワード2020コンセプトデザイン賞:金賞
Getchu.comあなたが選ぶ美少女ゲーム大賞2007総合部門:9位
・主観的ジャンル区分(シナリオ/キャラ/抜き)
キャラ
・備考
「恋する乙女と守護の楯」のリメイクである
「恋する乙女と守護の楯 Re:boot The "SHIELD-9"」のリメイクが本作。
販売停止済。
評価(/100)
各5点の全12項目で評価し、最終的にD〜Sでランク付けする。
尚、重要と考える項目は太字で表記し、点数も2倍とする。中でもストーリー展開は3倍(太字斜体)。
Hシーンの必要性に関してはサブ項目に過ぎないため、加算しない。
システム:4
フローチャートの存在、各種設定が設定画面にいかずともウインドウ上で可能。ドラマチックモードの存在等、比較的優れたシステム。しかし、既読テキストの色が変わらないのは大きくマイナス。
BGM:3
可もなく不可もなく。
CG:2
それほど多くは感じなかった。戦闘場面で無かったのはかなり勿体なかったように思う。
演出:2
そういった工夫が全く感じられなかった。
立ち絵枚数, 表情差分:3
可もなく不可もなく。
キャラクターデザイン:4(×2)
基本的に個性と言えるだけのものはあった。
ストーリー展開(共通):3(×3)
辛うじて読めはする。以上
ストーリー展開(個別):3(×3)
(2.5+3+3+3.5+2.5)/5=2.9
構成上比較的同じ展開になるため、何度も見ているとさすがに退屈と言わざるを得ない。
快適性:2(×2)
辛うじての2。読むことにストレスを感じる作品には久しぶりに遭遇した。
終わり方:3(×2)
特になし。何も残らない。
完成度, クオリティ:2(×3)
特にそういった点はなかった。
Hシーンの必要性:2(×0)
物語の邪魔をしていた場面もあった。
合計:56/100
ランク:C
総評
キャラゲーだとすれば、感情移入もできない。シナリオゲーにしては展開、見せ方があまりにも酷い。どこにも振り切れておらず何にも残らない、良くも悪くも凡作そのもの。
戯画の解散に伴い発売も終了したためプレイすることはできないが、オススメはしない。