こんばんは。
最近は暑いですね。まだ5月だって知ってますか?なんてあらゆる人が言っていることでしょう。
かく言う私は、何とか(エアコンをつけて)過ごしています。
さて、そんな暑い季節こそホラーの季節。
というわけで今回は「Another」についての感想を書いていこうと思います。
いわゆる有名なのに見ていなかったシリーズのやつですね(そんなシリーズはない)。
くだらない前置きも程々に、早速感想に入ろうと思います。
いつもながら、感想記事なのでネタバレは多分に含みますのでご注意ください。
さて、感想と言っても何から書くやら何を書くやら決まっていないので雑〜に書いていこうと思います。
まず本作ですが、ジャンルとしてはやはり、
・ホラー
というのがまずは挙がるでしょう。
しかし、それだけでもない。
・サスペンス
・伏線
なんてのもあるでしょう。逆に言うと、本作に関してはこれらだけが全ての要素と言い切ってしまっても過言では無いと思います。
これを踏まえて、まず良かった点としては、
テンポ感の良さがあると思います。と言うのも、本作は不思議と一話一話が終わるのが早く感じるんですよね。もちろん、25分ないというわけでもないのにです。
これは、恐らく話全体のテンポ感がいいからだと私は思いました。そしてこれは事実で、本作は12話の中で大きく前半と後半に分けることが出来ます。そして、さらに細かく分けるのであれば3部分に分けられると思います。
ここで少し物語のあらすじを思い出してみようと思います。
あらすじは、
田舎の中学校に転校してきた主人公がその学校に少しづつ違和感を覚えていく
というような、まあこの手の作品においてはもはやテンプレとも言えるものです。じゃあその違和感は何なのかというのを紐解いていくことが大筋となるわけですが、そこがまあ単純では無い。うまく紆余曲折あって最終的にその答えにたどり着くんですよね。その単調では無い構成が飽きさせない、退屈にさせないといった効果を生み出しているんです。
それと、もう一つここに寄与している要因があるとすればそれは緊張感だと思いました。
上述したように、この作品を表すジャンルはホラーなわけです。要するに人が死ぬんです。ここで言う緊張感とはつまり、それを無意識のうちに身構えながら見てしまうということになります。
これも、一話一話を早く感じる理由だと思います。
もう一つの良かった点としては、ちゃんと死ぬシーンでインパクトを与えにきているという事です。
昨今のホラー作品なんて言うのは、(そもそもそういったジャンルの作品はほとんど無いが、)惨い死に方をした時に、そこまでグロくないことが非常に多い。
例えば、黒くして見えなくしていたり、間接的に死んだことを伝えたりというのはよくある手法です。
本作は、さすがに完璧に映す訳では無いですが、可能な限りそういった場面にグロさを与えに来ているんです。やはり、こういった作品である以上、それも一つ醍醐味ではあるわけなので、そこに熱意を割いているかどうかというのは非常に重要だと私は思います。ですので、これも良かった点にしました。
次に悪かった点に移りますが、悪かった点はかなり明確にあると思っています。
まず一点目、というか全てこれに関係していますが、終盤の展開、ならびに終わり方ですね。
まず、終盤どういった展開だったかと言うと、呪い(惨劇)を解除する方法が見つかります。それはつまり、死者を殺すこと。そこで白羽の矢が立ってしまったのが奇しくも死者を視る能力を持った鳴であり、物語は
主人公含めた鳴陣営数人vs他の生徒全員
という構図になります。
つまり、本物の死者を見つけるのが先か、死者として鳴が殺され惨劇を止める手段を失うのが先かというシンプルな二択を迫られるわけです。そして、死者とは言え、人間を殺すことが出来るのかという葛藤もついてきて、どうなるのか……
というのが終盤の展開でした。
まず、この解決方法ですよね。せっかくミステリアスな雰囲気で進んでいたにも関わらず、最後の最後は力技というかゴリ押しというか、なんだかそんな感じがして私はどうにもいい終わり方だとは思えませんでした。
せっかくこの呪いが起きるきっかけが分かっている訳ですから、そこに関連した理由付けをして解決、ということには出来なかったのかなというのが率直な感想です。
まあ、とは言え、生徒たちも気が気でない状態の中、死者を殺せばいいなんて言われたら普通ならしないこと(殺人)でもやってしまうという点に関しては納得できるものがありました。
すみません、何だか書きたいことも半端で、文章もぐちゃぐちゃでどうにもダメですね。
総評としては、
見て損はしない作品
という感じですかね。ある程度緻密な伏線とその回収だったり、そもそものホラーとしての演出だったりというのはかなり素晴らしいものだったと思います。
ただ、今ひとつ名作とは言えない。そんな惜しい作品だと思います。
ホラー系の作品を見てみたい、一風変わった作品もたまには見たい、という方にはオススメできるかもしれません。12話という軽めな作品ということもあるので。