概要
・作品情報
ブランド名:Black Cyc
作品名:ゴア・スクリーミング・ショウ
発売年:2006年
・あらすじ
(公式より引用)
両親の渡米を機に、俺……『仁野恭司』は生まれ故郷の田舎町『呉仁(くれひと)町』に帰ってきた。
そこで俺は、それぞれ縁のあった3人の少女たちと再会する。
時折、小さな波風が立つことはあっても、平穏で退屈な日々が続いていくはずだった日常。
だが、過去の記憶に呼ばれ出会ったひとりの美少女と『ゴアスクリーミングショウ』と名乗る怪人物。
彼等との出会いが、俺たちの平凡な日常に小さな亀裂をつくり、狂気と絶望に彩られた奇怪なる『非日常』へと変貌させていく―――。
データ
プレイ時間
12+7+7+5+4
=約35時間
※既読テキストスキップあり
構成
各ヒロインに関して、4割は共通、6割が個別という構成。
やや複雑なので説明します。
どのヒロインの場合も共通シーンを経て途中から個別シナリオへと入りますが、大筋としては4割程度共通シーンです。選択肢によってそこでの会話が少し違う程度で、残り6割が完全個別シナリオという感じです。
そして、残り2ルートに関してはメインヒロイン3ルートと比較して圧縮されたような形です。比率としては共通2割、個別8割ぐらいの体感です。
推奨プレイ順
希衣佳 → あかね → 葵
※ 希衣佳ルートは三人の中でも最大にグロいです。表現規制機能はありますが、なしの場合要注意です。
そこまで厳密な順番ではありませんが、本作は誰からでもいいと言う感じでもありません。いずれにせよ、あかねと葵はセットの方が良いと思います。
備考等
・主にバッドエンドに関して、部分的にかなりグロいので、何か食べながらのプレイは吐く危険性あり(私は吐きそうになった瞬間があった)
評価(/85)
各5点の全10項目で評価し、最終的にD〜Sで評価
詳細はこのURLに。
評価基準と考え方 - 徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)
システム:3
凡。便利とも言えない。
BGM:3
もちろんいい場面もあったが、もう少しあった方が良かったような気もする。
CG:2
もう少し欲しかった。
演出:4
ホラー演出に関しては文句なし。だが到底5にはならない。
立ち絵枚数:2
少ない。
キャラクターデザイン:4(8)
どのキャラも個性があり、素晴らしい。キャラが生きているという感じがすごくして読んでいて楽しめた。
5にならなかったのは一部気になったキャラがいたため。限りなく5に近い4。
ストーリー展開(共通):5(15)
素晴らしい。
ストーリー展開(個別):4(12)
各ルート毎に各々のストーリーという感じで、大筋は同じなのにそれを上手く個別ルートにできている。またその全てが面白い。
だが最重要ルートがややしりすぼみ感があったため4とした。5に近い4。
快適性:5(10)
一部不快な瞬間はあるがそれも後の展開を考えると許せる。総じて文句なし。
終わり方:3(6)
ややしりすぼみだった。丸く収まったと言うよりは、収めた、という感じがしたため3とした。
Hシーンの必要性(無理やり過ぎていないか):
4
本作においては必要だったと言える。
合計:65/85
ランク:B(あと1点でA)
総評
奇作にして名作。これぞR18という作品だったと思う。その他、シナリオの細かさ、面白さ等が光っており、グロやホラーと言うよりはシナリオが面白い作品という印象の方が最終的には強かった。
古さとかなりのグロさを許容できるのであれば、プレイを推奨する。
雑談
プレイする前は俗に言う陵辱ゲーと言う印象が強かったが、やってみるとそれよりも感動、謎、ホラーという単語が浮かんだ。何より前にやった作品があまりにも酷すぎたため、本作の読みやすいテキストに感動した。