徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)

更新は超不定期です。書きたくなった時にふと書いてます。参考になれば幸いです、なんて言ってる人は信用してはいけません。参考になれば幸いです。

【装甲悪鬼村正】評価

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概要

・作品情報

ブランド:ニトロプラス

作品名:装甲悪鬼村正

発売年:2009

ジャンル:スラッシュダークADV

URL:http://www.fmd-muramasa.com/

 

 

・あらすじ

超能の鎧「劔冑」を駆る戦士「武者」が戦場を席巻する世界。
非公式の警官を称する男・湊斗景明は、赤い劔冑「村正」を纏い、ある時は卑劣な連続殺●犯に、またある時は軍兵の暴虐に挑み、最強の武者たる己の力をもって打倒する。

だが決して、彼が正義を称することはない。「鬼に逢うては鬼を斬り、仏に逢うては仏を斬る」─劔冑との合身を果たす時に彼が口にする一句、それは過去を語り未来を予言する、真実の言葉なのである。

彼は殺すのだ。
悪だけでなく、悪に虐げられていた善良な人々をも。
……これは驚くべきことであろうか?

否。

何故なら彼の劔冑の銘は勢洲右衛門尉村正。

呪われし「妖甲」、かつて大和全土を地獄に変えたことすらある、かの村正なのであるから。

(公式より引用)

 

 

データ

・プレイ時間

≒82.25(時間)

※1. フルオート、同じシーンはスキップした上での時間です。

※2. 攻略がスムーズに進むか否かで、恐らく2時間程度は前後します。

 

・構成

大まかに、共通→個別という構成。

 

・推奨プレイ順

特になし。ある程度順序が決まっている。


・受賞(あれば)

特になし。

 

・主観的ジャンル区分(シナリオ/キャラ/抜き)

シナリオ

 

・備考

過去最長、圧倒的に膨大なプレイ時間。

②縦書きと横書きの両方で文章が書かれる(主に日本語か外国語かで変わる)ため、読みづらい人は読みづらい。が、いずれ慣れる。

ニトロプラス創立10周年作品。

④難易度は比較的高め

⑤フルスクリーンにするには『F』キーを押せば良い。(設定項目には無いため注意)

⑥FD(ファンディスク)として、

がある。

 

 

評価(/100)

各5点の全10項目で評価し、最終的にD〜Sでランク付けする。

尚、重要と考える項目は太字で表記し、点数も2倍とする。中でもストーリー展開は3倍(太字斜体)。

Hシーンの必要性に関してはサブ項目に過ぎないため、加算しない。

 

システム:4.5

高速スキップ機能、好感度管理機能があり、その他必要な機能も全てあった。

 

BGM:2

少ない。少なさゆえにやや場面に適さない時もあった。

 

CG:4

枚数自体はかなり多いが、差分もほとんど無く、欲しい場面に無いこともあったため、それらを総合して4。

 

演出:4.5

単純な演出としてはやや物足りなさがあったが、アニメーションや臨場感のある戦闘演出等が十分にあったことも考慮すると4.5。

 

立ち絵枚数, 表情差分:3

立ち絵はほぼ1キャラクターに付き1つ。だが表情差分は5から6個程度はあったため、総合して3。

 

キャラクターデザイン:5(×2)

言うことなし。

 

ストーリー展開(共通):5(×3)

しっかりと伏線を張り巡らせ、なおかつワンパターンにならないよう展開の工夫、そして情勢の変化等の描写も細かく、素晴らしい。

 

ストーリー展開(個別):5(×3)

伏線の回収をしつつ、展開としてもいずれのルートにも非常に目を引くものがある。まさに個別ルートの理想系。

 

快適性:5(×2)

部分的にテンポの悪さが気になることはあったが、この尺で数度のみということと、また、読ませる文章だったことも加味すると5となる。

 

終わり方:5(×2)

どのルートのどの終わりをもって終わり方とするかは難しいが、いずれのルートにしてもまさにそのルートを物語る終わり方であり、文句の付けようもない。

 

完成度, クオリティ:5(×3)

世界観、設定、キャラクター、そして伏線、全てにおいてあまりにも精巧。

 

Hシーンの必要性:3.5(×0)

部分的に必要なルートもあったが、逆も然り。平均して3.5。余談だがシーン数は少なく、短い。

 

特別加算項目:5《ゲーム性》

※卓越したゲーム性があり、評価項目には無いが、どうしても無視できないため特別に加味する。

 

合計:93+5=98/100

ランク:S

 

 

総評

評価部分にも記載したことだが、圧倒的ボリュームと、それに置いていかれることの無いストーリーの濃度の高さ。そして伏線、キャラクター性、世界観の解像度の高さ。更には卓越したゲーム性も兼ね備えており、その上で『感じとれる』テーマ性までもある。まさに至高の作品。

まだプレイしていない全てのプレイヤーにオススメできる、最も優れた作品と言える。