徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)

更新は超不定期です。書きたくなった時にふと書いてます。参考になれば幸いです、なんて言ってる人は信用してはいけません。参考になれば幸いです。

【サノバウィッチ】評価


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前置き

本作は、そもそも評価をする(価値がある)ような類の作品では無いと理解した上で評価している。

 

 

概要

・作品情報

ブランド:ゆずソフト

作品名:サノバウィッチ

発売年:2015

ジャンル:お悩み解決!魔女っ子ADV

 

・あらすじ

他人の気持ちを感じる力を持つ主人公・保科柊史はある日図書室で、クラスの人気者である綾地寧々の痴態を見てしまい、彼女が魔女となった代償として発情癖がついてしまったということを知る。

寧々と”秘密”を共有することになった柊史は、魔女としての活動を手伝うべくオカルト研究部に所属することにした。

(公式より引用)
 

データ

・プレイ時間

共通(10)+ヒロイン①(11)+②(8)+③(5)+④(9)+⑤(14.5)
≒57.5(時間)

※フルオート/同じシーンはスキップした上での時間です。

 

・構成

 共通 → 個別

の普通のタイプ。特筆点なし。

 

・推奨プレイ順

特になし。そもそもシナリオが薄すぎて誰からやったところでそこまで何も変わらない。

強いて言えばメインヒロイン(寧々)は最後だと良いかも。


・備考等(あれば)

 萌えゲーアワード2015 キャラクターデザイン賞:金賞

Getchu.com美少女ゲーム大賞2015総合部門:2位

 

・主観的ジャンル区分(シナリオ/キャラ/抜き)

 

抜きゲー

 

評価(/100)

各5点の全10項目で評価し、最終的にD〜Sでランク付けする。

尚、重要と考える項目は太字で表記し、点数も2倍とする。中でもストーリー展開は3倍(太字斜体)。

Hシーンの必要性に関してはサブ項目に過ぎないため、加算しない。

詳細は以下のページに。

評価基準と考え方 - 徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)評価基準と考え方 - 徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)

 

システム:5

オート速度の設定が細かく出来る。ドラマチックモード(話している時はセリフ非表示機能)、曲名表示、UI設定、テキストカラー変更等、文句のつけ所がないほどに充実している。

 

BGM:4

量としてはかなり多いが、何となく重要な場面では同じBGMが多かった印象。

 

CG:5

必要な場面にはほとんどあったと言える。

 

演出:4

ヒロイン毎にED映像が違う、OPがアニメーション、RESTART表示等は凝っていた。が盛り上げ的な役割での演出は特に無かったため、4とした。

 

立ち絵枚数, 表情差分:5

かなり多い。十分すぎると感じた。

 

キャラクターデザイン:1(×2)

キャラゲーを語るには浅すぎる。没個性的な外観のみの個性。

 

ストーリー展開(共通):4(×3)

キャラゲーとしてはまあまずまず。さほど退屈でもなく、面倒くさそうな場面を無駄にダラダラやらずある程度ダイジェスト形式にしていた点は高評価。

 

ストーリー展開(個別):2(×3)

ヒロインごとに分けるため長くなる。(プレイしたルート順)

憧子⋯3

まだ展開がある方。

紬⋯2

特になし。

和奏⋯2

同上。

めぐる⋯3

唯一比較的まともに恋愛をしていた。

寧々⋯2

長いだけで何も残らない。

(3+2+2+3+2)÷5=2.4

 

快適性:2(×2)

要所要所で無能主人公が顔を出す、そもそも無駄な場面が多い、地の文に「!」をつけすぎなど、やや不快。

 

終わり方:2(×2)

ここでは、メインヒロインルートの終わり方をそう定義する。その上で、何とも言えなかったため2とした。

 

完成度, クオリティ:1(×3)

そういった物は何も期待できない内容。

 

Hシーンの必要性:3(×0)

はっきり言って邪魔だったとは思うがこれをストーリーから取り除けば何が残るか分からないため、3とした。

 

合計:54/100

ランク:C

 

 

総評

老舗の超人気キャラゲーとは思えないクオリティ。色々言う気持ちすらなくなるほどの中身のなさ。外側(システム、CG、立ち絵等)の部分はかなり良かったが、内側(ストーリー、キャラクター性等)が話にならないレベルでひどかった

プレイ時間も約60時間とかなり長くなる割に何も残らないというコスパの悪さは、時間をつぶしたくて仕方の無い人にはある意味でオススメできる。

キャラゲー目的ではオススメはしない。あくまで抜きゲーとしての購入なら検討しても良いかもしれない。

 

キャラゲーとは何か。【サノバウィッチ】雑感

えー、まあ、何でしょう。何か言うのも嫌ですが言わないのもそれはそれで何か気持ち悪いので言っておきますと、(年明け早々偏屈)

明けましておめでとうございます。

気がつけば2024年ですか。定期的にこのブログを見てくださっている方々はどうも。今年も良い作品に出会えれば良いのですがどうも期待はできそうにありませんね。

そんなこんなで今回はタイトルにもあります通り「サノバウィッチ」という作品をプレイしての感想記事なわけですが、


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はじめに言っておきます。この作品は、私のような人間にはそもそも向いていない(と言うか需要がない)上に、いちいち文句を言う作品では無いということです。

私自身、その事は理解した上で感想をグダグダと書いていくということを断っておきますのでご了承ください。

以下、ネタバレを含みますので注意してください。

 

 

 

 

 

 

 

さて、まず経緯ですが、経緯としては、なんと言うか割と前から気になっていた、というのがまずあります。ゆずソフトの中でもかなり知名度が高い作品ですからね。それに最近また改めて知名度を上げたような印象です。その理由は、(周知されていることとは思いますが)一応名義的な話があるので具体的にはここでは触れませんが、某人気声優がメインヒロイン役の声優をされているというところです。で、まあそもそも、その声優さん、言っちゃうと「桐谷華」さん自体が何となく人気が高い印象ではありました。私自身、一応「創作彼女の恋愛公式」という作品でその声を聞いてはいたのですが、作品自体がボロっカス過ぎてそんな次元になかったので、その事はあとから知りました。そんでまあ、あれを含めないとして、ちゃんとその実力を確かめたいというか、まあ偉そうなこと言ってますが要は興味があったんですよね。えろげで人気のこの人はどんな感じの声なんだろう、と。で、まあそれを最も体感しやすいのがこの「桐谷華」さんの出演作の中でも超が2個か3個つくぐらいには有名な「サノバウィッチ」という作品だったわけです。

ついでにもう二つ()理由を挙げておくと、そもそもゆずソフトの作品を私がまともにやった記憶がないという理由(厳密には今よりもかなり前にめちゃくちゃ適当にやったようなやってないような記憶しかない)と、例のごとくセール中だったという理由がありました。 

とまあ、経緯としては、そんな所だったんですが、色々参考になりました。主に上述した理由でもあり目的は達成できたとは思います。悪い意味で……。

 

さて、中身に触れたいところなのですが、本作はそれほど中身という中身がありませんでした。それはなぜか?

その理由について書くにあたってエロゲにおける区分とはどうなっていると思いますか?あるいは、いわゆる「抜きゲー」と「エロゲー」の違いはなんだと思いますか?

つまり、この作品は何ゲーに当たるのか?ということです。ここの考え方でこの作品の評価は大きく変わるように思います。

私の事前知識としては、まあ「エロゲー」で、中でも「キャラゲー」だろうと。ゆずソフト自体その手の超老舗ですからね。しかし、蓋を開けるとそんなことはありません。最終的に私の中でこれは「抜きゲー」でした。

話は少し逸れますが、「キャラゲー」とはストーリーの面白さではなく、そのキャラクターと親密になっていってそのキャラクターをプレイヤー自身が好きになる作品だと私は思います。

そして「抜きゲー」とは、抜く、すなわち自慰行為のために存在している作品だと思います。

確かにキャラゲーと言うのも広い目で見れば、そうかもしれません。つまり抜きゲーに内包されているのかもしれません。そこは正直解釈次第です。だからこれはあくまで私の中での話ですが、「キャラゲー」と「抜きゲー」の違いをどこに設けるか。それは尺の長さではなく、主に次の二点です。

①キャラクターに深みや個性を感じることができるか。つまり感情移入をできるほどに掘り下げられているのか

②「Hシーンのためのストーリー」ではなく「ストーリーのためのHシーン」か。つまりHシーンに対する合理性はあるのか

 

①についてはまあ自明です。そりゃそうなんですよ。ストーリーで勝負しない時点でこれしかないんですから。

問題は②です。つまり、Hシーンのためにシナリオが描かれていないか、ということです。

例えば(まあよくありますが)、ヒロインと映画を見ていてキスシーンになった。その流れでキスをする。

まあ分かります。そのキャラクター、もしくは二人の関係性や親密さにも依りますが納得できます。

でもここで問題なのはそういうことでは無いんです。そこまでの経緯です。つまりこの例で言うと、『じゃあ何で二人で映画を見に行っているの?』というところです。

例えばこの理由が、『福引で映画のチケットが当たった』『友人から偶然もらった』なら分かります。

でも、もし『何かよく分からんけど映画館にいた』ならどうですか?こんなの無茶苦茶でしょう。

すみません。回りくどいし分かりにくいことを言いましたね。(私自身脳内でまとめながら書いているのでうまく書けなくて我ながら無能さに呆れる部分ではあります)

とにかく、『こういう経緯があって、この関係性で、それならHするのも納得出来る』というものであってほしいんです。そこで「抜きゲー」との差別化ができるわけです。

例えばこれはAVの冒頭のインタビューとかもそうですよね。あれは少し違いますけど、結果としてそういった背景があることで、より没入感が増すわけです。 少なくとも突然ズコバコやるよりは良いです。

この例えで言うなら、「抜きゲー」というのは開始1秒で挿入ということです。逆に「キャラゲー」というのは、じっくりインタビューだったり前戯だったりをしてそこから挿入ということです。

こう書けばキャラゲーと抜きゲーの違いは誰しも分かると思います。でも事はそれほど単純ではないです。ここまで分かりやすければ良いんですがね。

では今度は、

『そもそもキスするために映画館に行っている』という場面があるとしましょう。アホみたいなことを言いますが、じゃあキスをすることに必然性はあるのでしょうか。ありますよね。そのために映画館に行っているんですから。では聞き方を変えます。

『キスシーンを見てしまってそれがきっかけとなってキスをする』

『キスをするために映画を見て、結果的にキスをする』

この二者は結論だけ見れば同じです。でもどっちのストーリーの流れがキャラゲーあるべきかは必然ですよね。この二つの違いが上述した経緯というところです。

つまり結果的にそうなってしまったのと、そのつもりでそうなった、では全く話が違うんです。

まあ長々と語ってきましたが、シナリオそっちのけ、キャラそっちのけで端からHだけするなら抜きゲーでいいんですよ。

であるにもかかわらず、これをキャラゲーという肩書きでやっているのが本作です。なので結論として私はこれは「抜きゲー」だと言いました。

エロゲにおける「キャラゲー」の需要って言うのは「抜きゲー」よりもキャラクターに対する思い入れ、感情移入があって、そんなヒロインとイチャイチャしてHまでできる、ということにあると思います。まあこれが要するに先程の①と②ですね。

「サノバウィッチ」のことに話を戻すと、本作は①も②もまあひどいです。

①は、キャラゲーを名乗ってはいけないほどに没個性的なヒロインばかりです。上辺だけの設定だけで、どのようにして主人公とヒロインが惹かれていくのか、そこから二人はどうなっていくのか、そんな言わば二人の世界が全くと言っていいほど広がっていない。

そもそも全員弁当を作るし、全員好き好き大好きだし、じゃあなぜ好きなのかと言うと、ちょっと(ストーリー上の1.2時間程度)二人で何かを経験したから。

呆れました。正気ですか?

顔と声が違うだけで身ぐるみ剥いだら全員一緒ですよこんなん。しかも大した経緯もなしにめちゃくちゃに好き好き言ってくる。ネタじゃないとしたら冒涜ですよこんなの。これで思い入れ?感情移入?あるわけがない。何のエピソードもないのにずっと好き好き言っているだけです。 私はもはや恐怖すら覚えました。

それに「結婚する」だの「一生愛してる」だのの言葉の軽さも相まって安っぽいにも程がある。アホかと。悪寒が走るとはこのことですね。

②についてですが、個別シナリオに入ってから全ヒロイン基本的に長くても2時間以内には好き好き大好き状態になります。もちろんフルオートです。

ですが、各ルートのシナリオはサブヒロインを除くと8時間程度はあります。じゃあ残り6時間何をしてるの?って話です。正解はずっとHです。なんやかんやうっすいHするための口実(というかシナリオ)を用意してはHする。それだけ。

これ抜きゲーじゃなくて何なの?と思ってしまいました。

そもそも、この一番の原因は、結ばれるまでが短すぎるところにあると思います。

魅力のないナヨナヨ系クソ主人公との間に2時間で何が生まれるんでしょうか。せめてもう少し納得ができて、かつ、個性的なシナリオにするべきではないでしょうか。それに愛の形も一つではないはずなのに、本作のヒロインは一辺倒です。はっきりいってこれをやるよりは、最初から抜きゲーをやる方が余程ましだと思います。あまりにもどの方面で考えてもコスパが悪すぎます。

 

まとめですが、

まさかここまでとは思っていなかったので酷くショックでした。有名ブランドの、しかもその中でもかなり有名で人気の作品がこんな程度か、と。この作品が、いえ、このブランドの作品は、キャラゲーを語るなんてしていいわけがありません。

今回、この作品をやって分かったこと。

それは、確かに「桐谷華」さんの声は可愛いということ。

そしてもう一つは、ゆずソフトのゲームはコスパが悪すぎるということ。

以上が学べたのは数少ないメリットだと思います。私は二度とゆずソフトのゲームはやりません。約60時間という超特大の時間を他のシナリオゲーだったりキャラゲーに当てておけば良かったと死ぬほど後悔しています。

時間を潰したい人……にもオススメできませんよね。なんせストーリーもむちゃくちゃですから。ドラえもんに科学を求めるのと同じように、この作品に整合性を求めることは見当違いも甚だしいのでいちいち触れませんが、少なくとも私はキャラゲーをやるなら「月に寄りそう乙女の作法」をオススメします。

ゆずソフトの中でもこの作品が特にひどいと言うだけであればいいんですけどね……。とにかく私は時間の無駄だと感じたのでもうしません。

 

それではまた次の記事で。良いお年を〜。(永眠)

 

 

 

【殻ノ少女】評価


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※本記事はネタバレを含みません。

 

概要

・作品情報

ブランド:Innocent Grey

作品名:殻ノ少女

発売年:2008年

ジャンル:サイコミステリィAVG

 

・あらすじ

昭和三十一年、三月。
敗戦から十年が過ぎ、在りし日の姿を取り戻しつつある街、東京。
私立探偵の時坂玲人は、井の頭公園にてひとりの少女から変わった依頼を受ける。

「捜して欲しいんだ。――私を。本当の、ね」

同時期、巷では奇妙な猟奇犯罪が多発していた。
少女ばかりが誘拐され、身体の一部と子宮を切除されて殺される。
警視庁捜査課の魚住は、昔馴染みで元同僚の時坂に事件の調査を依頼する。

保谷町の端にある、私立櫻羽女学院。
時坂の妹紫が通う此処で、女学生がふたり行方不明となっていた。
学院の教頭の佐伯時生は、紫の兄である時坂に捜査を依頼する。

時坂は三つの依頼を同時に受けた。
佐伯の頼みを聞き入れる形で女学生の情報を探る為に櫻羽女学院へ教師として潜入する。

そこで――彼女と再会した。
朽木冬子。私を捜して欲しいと依頼した少女。
彼女は鈴の転がるような声で、少年のような口調で言う。

「やあ――また逢ったね、探偵さん」

犠牲者は増えてゆく。
簡単に思われた女学生の捜査すらままならぬ事態。
行方不明者と身元不明の遺体との数が合わない。

そして新たな犠牲者に選ばれたのは――

終わらぬ惨劇の輪廻。
新たな事件と共に訪れる、六年前の事件の謎とは――?


悲劇だらけの世界の殻を打ち破るのは、少女の微笑みなのかもしれない。

(公式より引用)


 

データ

・プレイ時間

約37(時間)

※同じシーンはスキップした上での時間です。

 

・構成

 やや複雑なので説明します。構成としては基本的に1本のストーリーなのですが、そこに至る過程でいくつか枝分かれというより派生している感じです。説明が下手で申し訳ないのですが、イメージとしては少し違いますが、特性要因図が近いと思います。


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一本ルート(トゥルーエンド)が通っていて、そこに至るまでの選択肢でそれぞれ異なったENDに到達するという感じです。まあニュアンスで感じとって貰えると助かります。

 

・推奨プレイ順

特になし。個別ルートという程のものが存在しない。

 

・備考等(あれば)

美少女ゲームアワード(2008)BGM部門:金賞

〃プロモーション部門:金賞

〃シナリオ部門:優秀賞

〃グラフィック部門:優秀賞

 

・その他

難易度がかなり高いと言えます。単純にTRUE ENDのみを目指す場合においてもかなり前の部分の選択肢一つで変わってくる箇所が何ヶ所もあります。

また、軽いですがグロ要素はありますのでご注意ください。

 

 

評価(/100)

各5点の全10項目で評価し、最終的にD〜Sでランク付けする。

 

尚、重要と考える項目は太字で表記し、点数も2倍とする。中でもストーリー展開は3倍(太字斜体)。

Hシーンの必要性に関してはサブ項目に過ぎないため、加算しない。

詳細は以下のページに。

評価基準と考え方 - 徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)評価基準と考え方 - 徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)

 

システム:2

上述したように難易度の都合上、初見ではまずTRUE ENDには至れないため、かなり繰り返すことになるが、その繰り返しの過程があまりにも不親切。

 

BGM:2

量としては多くないが普通と言えば普通。だが、そのBGMが不適切ではないと思える部分があった。

 

CG:3

量としては普通〜やや多という印象。だが、重要な場面において不足していた箇所が多かったと感じたため、4-1=3となった。

 

演出:4

良かったと思う。5にならなかったのは上述したCGの関係。

 

立ち絵枚数:3

普通〜少。

 

キャラクターデザイン:2(×2)

難しいところだが、キャラクター性と言うよりは話上での立ち位置として、という感じが強かった。表面的だと感じた。

 

ストーリー展開(共通):4(×3)

ここではTRUE END以外を共通とする。その上で全体として面白い箇所もあるにはあるが、満点とは言えなかった。

 

ストーリー展開(個別):3(×3)

TRUE ENDを個別とする。正直なところ、本作のみでの評価としては良いとはあまり思えなかった。

 

快適性:3(×2)

あくまでシナリオという点のみを見れば退屈と感じる箇所はそこまで多くなかった。しかし、通常では使わない漢字を使っておいて読み仮名が振られていない箇所がいくつかあったのが引っかかった。

 

終わり方:3(×2)

何ともという感じ。悪くないがよくもないといった印象。

 

完成度, クオリティ:5(×3)

ここに関しては文句は無い。一つの作品として完璧なものだったと思う。

 

Hシーンの必要性:1(×0)

かなり邪魔だった。これがなければもっとテンポがよかったと思う。はっきりいって不要。

 

合計:66/100

ランク:B

 

総評

本作は、ミステリーものということで「推理パート」、「捜査パート」というものがあり、いかにも自分が探偵になったかのように動けるようにできている。その点に関しては斬新ではあるし、個人的には好みだったが、この部分がスキップできないことがどうしても評価を下げざるを得なかった。また、難易度が高い、言い換えればめんどくさい作品であるにも関わらず、不親切な箇所は多かったと思う。

あまり無いが、そういった外側の要素が作品の評価を下げている作品だと感じた。話としては、かなり完成度は高く、プレイしていて驚かされることもあり、楽しめた。

システム面や不要なHシーンを取り除いてもう一度ブラッシュアップすればもっと評価は良くなると思う。が、それでも総合的に考えて名作と言うには及ばない。

上述した推理や捜査という単語に心を惹かれた方はプレイしてみても良いかもしれない。個人的には、オススメはしない

 

 

圧巻のno.1。【君と彼女と彼女の恋。】雑感

こんにちは。割と久しぶりな更新のような気もしますが前置きはさておき、今回は


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君と彼女と彼女の恋。」という作品をプレイしてのいつもの雑感記事です。

この作品ですが、面白すぎて(というかやめ時が分からなくて)気づいたら始めたその日に終わっていました。そしてその熱があまりにも冷めないので白目向きながらこの記事を書いています。

以下、ネタバレを多分に含みます。

 

 

 

 

 

 

 

元々、「多少はメタ要素あるタイプの作品だよー」とか「ドキドキ文芸部に近い感じだよー」というのは知っていたんですが、いい意味でそこの期待を裏切られました。本当に驚愕です。(ちなみにドキドキ文芸部は2017年で、こちらの作品は2013年なのでこちらの方が先ということになります)

色々語りたいことはありますが、やはりストーリー、中身ですよね。私はあまり細かい所は考えずにの感想になってしまうんですが、今後この系統でこの作品を超えることってあるのかと思ってしまいました。それほどにまでクオリティというか設定というか、それが良すぎました。

例えばですが、ノベルゲーやADV、アニメや漫画でもありますが、場面が切り替わるシーンってよくありますよね。その場面場面の繋がりを意識してグダグダやっちゃうとまあ退屈になるわけです。なのでテンポよくするためにこういうことをするわけですが、一方で切り替わりすぎちゃうとそれはそれで話が分かりにくくなったり、まあ一言で言うと我々としてはストレスを感じるようになるわけです。つまりやりすぎてもだめ、やらなすぎてもだめ、というわけで、この塩梅がなかなか難しいのですが、この作品はそこの辺りは完璧だったと思います。まず設定としてゲームの中という世界観なのでそこに対して説明がついているんですよね。その上でこっち目線長すぎず、切り替わるべきところで切り替わっている。そこもまた素晴らしい点でした。

次に、というかまあそこの設定ですよね。もしもというメタ的なところから話をはじめて、じゃあどうなって行ってどうなれば終わるのか。そこの何から何までが完璧すぎて本当に驚いています。

そして、何より私が本作の魅力だと思っているのが、賛否両論あると思われる、終わり方です。はじめてです。選択肢で3分間も悩んだのは。私ごときでは表現する能力もそれを考える頭脳も持ち合わせていないので何とももどかしいのですが、これはエロゲをプレイする私には刺さりました。多分刺さった方は多いと思います。私にとっては数日間、あるいは永遠に刺さったまま抜けないかもしれない。それぐらいのものを残しました。それが痛みなのか、あるいは別のものなのかは分かりませんが、一言言えるのは、この作品を作ってくれてありがとう、ということです。

あと、いい忘れかけていましたが、改変後のゲームそのものか変わったあとのUIの変化、そしてメタ要素をふんだんに使っての分岐やストーリーの進み方なども本当にすごかったです。ただただ感動でした。

これと言った文句が浮かばない名作でした。出会えて良かったです。現状NO.1の神作品だと思います。

【君と彼女と彼女の恋。】評価


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※本記事はネタバレを含みません。

 

概要

・作品情報

ブランド:ニトロプラス

作品名:君と彼女と彼女の恋。

発売年:2013年

ジャンル:オルタナティブADV

 

・あらすじ

毎日は、階段のように過ぎていく。
一度疑問に思ったらその途端、足を上げるのが辛くなる。
だから、一歩、一歩、なにも考えずに、上る――

まるでモブのように無個性な主人公・心一。
学園のヒロイン・美雪とは幼馴染みだが、声をかけることもなく平凡な日々を過ごしていた。
そんなある日、友人に呼び出され向かった屋上には、クラスで浮いている電波少女・アオイがいて……

(公式より引用)

 

 

データ

・プレイ時間

2.5+12=約14.5(時間)

※フルオート/同じシーンはスキップした上での時間です。

プレイヤーによって前後1-2時間程度はすると思います。

Opまで(2.5h)+op後からedまで(12h) です。

 

・構成

大まかに言って一つのルートのみ。説明不要。

 

・推奨プレイ順

無し。

 

・備考等(あれば)

攻略上必要不可欠なものあり。(大袈裟な書き方してますが最悪、何とかなります)

 

 

評価(/100)

各5点の全10項目で評価し、最終的にD〜Sでランク付けする。

尚、重要と考える項目は太字で表記し、点数も2倍とする。中でもストーリー展開は3倍(太字斜体)。

Hシーンの必要性に関してはサブ項目に過ぎないため、加算しない。

詳細は以下のページに。

評価基準と考え方 - 徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)評価基準と考え方 - 徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)

 

システム:5

文句なし。オート速度の細かい調整、フルスクリーンの表示方法の設定、その上、選択肢まで戻る+スキップも可能。

 

BGM:3

普通〜やや少ない。

 

CG枚数:4

基本的に十分に用意されていたとは思うが、一部どうしてもあった方が良い箇所に無かった点がマイナス。

 

演出:4

基本的にやや物足りなかった。が、後半部分に関してのシステム全般を演出と捉えるなら5点だったため、(3+5)÷2で4。

 

立ち絵枚数:4

普通〜やや多い。

 

キャラクターデザイン:4(×2)

テンプレキャラも本当に一部いるが、それも決して不快ではない。またヒロインに関しても表面的な安っぽいキャラクターではなかった。

 

ストーリー展開(共通):4(×3)

「構成」にも記載したように基本的に一本ルートのため、共通をどこまでと捉えるかが難しいが、ここではOPまでとした。その上でそこまでのストーリーには特別目を見張るような展開は無かったが、かと言って面白くないということもなかった。退屈になりがちな日常シーンであるにも関わらずテンポよく描けていたと思う。

 

ストーリー展開(個別):5(×3)

どこまでを個別とするかが難しいため、OPからエンディングまでを個別とする。長くなるためここでは語りきれないが、素晴らしいとしか表現できないと感じた。

 

快適性:5(×2)

一秒たりとも不快に感じる瞬間がなかった。

 

終わり方:5(×2)

これまで触れてきた全ての作品の中で最も印象的な終わり方だった。文句なし。

 

完成度, クオリティ:5(×3)

あまりにも完成度が高すぎると感じた。が、ここは少しバイアスがかかっている可能性あり。

 

Hシーンの必要性:5

ここに関して本作を越える作品があるとは思えない。

 

合計:90/100

ランク:S

 

 

総評

多少、どういった作品かと言うのは知った上でプレイしたが、良い意味で想定していたものとは全く違っていた。これほどまでに気持ち悪いようで気持ちいいような、こんな作品を私は他に知らない。エロゲプレイヤーにこそプレイして欲しい作品という言葉が似合う。現状、個人的NO.1の神作品です。

予備知識無しでプレイすることを強くオススメします。
 

イカれている小説を読んだお話。〜エロゲを始めたきっかけかもしれない話を添えて〜

こんにちは。今回は百年に一回の、雑談をする記事です。と言っても、とある作品に関してのお話なのですが、本サイトでは取り扱っていないコンテンツなのでギリギリ雑談かなという判定でこのようにしました。

それが、こちらですね。


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「世界でいちばん透きとおった物語」

この界隈に詳しい方でしたら、それはもう、よく聞いたタイトルではないでしょうか。

こちらは小説でして、何と言っても特徴的なのは今の時代に紙媒体でしか販売していないということです。(そのせいで買ってから今日まで読まなかったのは秘密)

私自身、活字が苦手、というかあまり好きでは無い人間でして、小説はまあ普段そんなに読まないのですが、読む時は必ず全て電子書籍で読んでいます。漫画とかもそうです。昔は紙で読むのが当たり前じゃったんだが……という回顧話は置いといて、とにかく今どき全てと言っても過言ではないぐらいに漫画、小説問わずほとんどのものは電子書籍化しています。そんな時代に紙媒体のみってもうこの時点で何かヤバそうな雰囲気がしますよね。(いい意味で)

まあ、この記事自体、雑談であり、尚且つこの作品を読んでいるであろう前提で書いているので本当になんの意味があるのか分かりませんが、どこぞの狂った私の雑談に興味があるけどこの作品のことを知らない人(そんなものは存在しない)向けにこの作品を一言で言うのであれば、

どう考えてもまともじゃないとしか言えない。

というのが率直な感想です。

私のボキャブラリーで表現できる範疇にありません。とにかく唖然としてしまって読後感は、しばらく無になりましたね。

まあ、読む価値があるかどうかと言うのは言えませんが、私はハッキリと読んでよかったと言えます。

 

というわけで、感想書くぞ書くぞ書くぞ……

※以下では、ネタバレを含みますので、本作を読んでいない方は読まないでください。勿体ないことになります。

 

 

 

 

 

 

 

さて、では早速感想です。と言っても毎度の事ながら雑感ですが。

まず一番初めに言うべきところは、何よりも本作の構造でしょう。上述したように、私はあまり小説、特にガチガチのやつに関しては全くと言っていいほど読まないので、もしも既存でこれと同じアイディアがあるとしたらこの作品の独創性というのは大きく損なわれてしまいますが、おそらく無いと思いますのでその体で話していきます。

私も「なんがすごい作品があるぞ」って聞いて読んでいるので、何かしら凄いところがあるんだろうなとは思っていたんですが、これは分かりませんでした。いや、種明かしされてしまえばなんということもないどころかどうして気が付かなかったんだ、というレベルなんですがこれが凄いところですよね。「言われたらわかる」のと「言われる前からわかっている」のではまっっったく話が違うんです。この、「言われる前からわかっている」かどうかというのは、私がとても重要視しているところで、ごちゃごちゃした言い方をしましたが要するに、「その発想を生み出した第一人者である」ということが何よりも素晴らしいことなんです。俗にいうファーストペンギンだとかってやつです。私は何か作品を見たり、プレイしたり、読んだりするにあたって、この独創性というのを何よりも評価しています。それはこのような理由からで、まあ要はその辺にいる、変わった作品が好きって言ってるちょっとうざいヤツらの一人が私です。

実はエロゲを始めるきっかけになったのはこの考えが理由なのですが、それはさておき、とにかくこの作品にしかないもの、と言える何かがある作品は本当にひと握りで、その時点で価値があると私は考えます。もちろんその中でも面白いかどうかというのはやはりあるのですが、凡作だらけでちょっと変えただけなんてのより、仮に面白くなくても尖っている方が圧倒的に好きですし、何よりも尊敬しています。それだけ凄いことです。

とまあ、話が逸れましたが、その中でもこの発想はまさに、ありそうでなかった。いや、あったとしても誰も実現できなかったと言うべきでしょう。これをまず考え、そして実行した本作はそれだけでとにかく素晴らしい作品と言えるでしょう。

加えて最後の『     』についてですが、種明かしからもうひと展開あると言うのは純粋に評価できます。種明かしされ、締めくくりに入るのかな、という半ば退屈な時間に最後のもう一押しまで考えられているのはそもそもの物語の構造としてとても良かったと思います。最高の終わり方です。

 

さて、本作の魅力は基本的には今言った点に尽きるのですが、実はまだ目立っていない良かった点はあります。それは何かと言うと、これだけ分かりそうで分からない超特大の爆弾を種明かしまで隠し通したことです。

これはどういうことかと言うと、例えば話が退屈であれば、興味が失せ、段々と内側の物語に集中できず、そういった外側の部分に目が向いてしまいそうなものです。つまり、種に気づいてしまう可能性があるということ。ですが、実際には種明かしされるまで全く気が付かなかった。これはつまり、この要素を差し引いてもストーリーがそもそも読ませるように作られているということです。まあ回りくどい言い方をしましたが、普通に面白いということです。と言っても例えばこれが普通のミステリー小説として売られていて面白いと答えるかと言うとおそらく言いません。あくまでこの構造の上に乗ったお話として面白い、という感じです。

 

あとは、この私(読者)が読んでいる小説はこの小説中でこの作者が書いた小説だ、みたいな設定って、少ないですけどあると思います。その中でも私としては、本作は特にそこに納得出来たというか、受け入れやすかったです。それは多分このストーリーが整合性が取れていて、うまく纏まっていたからなんだと思います。

まあ整合性という点に関して細かいところを挙げると、いくつか気になる点もあります。

・本妻がむちゃくちゃ過ぎやしないか?(一人だけ浮いて非現実的すぎるように思える)

・父親が最後にこのストーリーを書こうとした動機が特にない

 例えばこの辺りですが、まあここはある程度ご都合ということで許容できる範囲ではあるので、特に深くは掘り下げないことにします。強いて言うなら、という感じです。

 

 

まとめ

久しぶりにかなり長々と書いたような気がします。いったい誰に需要があるのやら、というともちろんありません。私のこの読み終えた直後の感覚を記録しておきたいとうのが何よりの理由なのでそこはまあ許してください。久しぶりに記事を書きたくなるような作品に出会えたのでこうして書いてみることにしました。この作品に出会えてよかったと思います。

 

【euphoria】評価


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※本記事にはネタバレは含みません。

 

概要

・作品情報

ブランド:CLOCKUP

作品名:euphoria

発売年:2011年

ジャンル:インモラルハードコア

 

・あらすじ

目を覚ますと、見覚えのない白い部屋にいた――

白い部屋に閉じ込められたのは、主人公・高遠恵輔と6人のヒロインたち。
 幼馴染の「叶」
 クラス委員長の「都子」
 後輩の「梨香」
 英語教師の「葉月」
 同学年の「凛音」
 そしてクラスメイトの「合歓」
異常な状況に混乱する彼らに、突如として『謎の声』が告げる。

「これからゲームを開始します」

しかし異常な性交を強いるこのゲームを拒絶した都子は拷問装置に拘束され、電流に焼かれて死ぬ。
だが、恵輔はそんな都子の姿にいい知れない昂奮を覚えた。

女性に対する破壊衝動と凌辱願望―――それは、恵輔が誰にも知られてはならない忌むべき秘密。

だがそれは、合歓に見透かされてしまう。合歓は秘密を盾にして、主人公に服従を強い、唇を寄せる。
はたして彼らは無事に白い部屋から脱出し、日常に戻ることができるのか?

――結末を決めるのは、主人公であるあなた自身です。(公式より引用)

 

 

データ

・プレイ時間

8.5+6+5+6+6=31.5(時間)

※同じシーンはスキップした上での時間です。

 

・構成

やや複雑なので説明します。

本作は5人のキャラクターにそれぞれルートがありますが、基本的に6割〜7割程度は同じ内容です。ですが、ルートによっては同じ内容の部分が微妙に違うということもあります。 

 

・推奨プレイ順

葉月 → 梨香 → 凛音 → 合歓 → 叶

※そこまで強制するほどでもありませんが、少なくとも合歓に関してはこの順番でプレイすることを推奨します。

 

・備考等(あれば)

グロと言うよりも、精神的にきつくなる場面が多数あるため、ある程度耐性が必要。

演出軽減機能もあるため、場合によってはそちらの使用も可能。

 

評価(/100)

各5点の全11項目で評価し、最終的にD〜Sで評価

詳細はこのURLに。

評価基準と考え方 - 徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)

 

 

システム:4

カウント機能や、選択肢まで移動できる機能があった。そして何よりもキャラクターが喋っている時には下のセリフのウインドウを表示しない機能という、他では見た事のないシステムがあった。が、結局使わなかった。

その他、特に不満点もなかったため、これらの機能を備えていることを加味して4とした。

 

BGM:2

少ない。場面に適したBGMでないことがあった。

 

CG:4

必要な場面には基本的にあった。

 

演出:2

主要キャラ以外声がない、BGMが足りていない等があって、あまり盛り上がらないことが多かった。

 

立ち絵枚数, 表情差分:4

表情差分も含めて、普通。だが、そもそも本作において立ち絵枚数という点で、そこまでバリエーションがないのは必然とも言えるため、4とした。

 

キャラクターデザイン:4(×2)

悪くは無い、が、良いとも言えないような感じ。そこまでそのキャラクターを語れる程、確立されていないように感じた。

 

ストーリー展開(共通):3(×3)

4と悩んだが、始まり方に対して、物語としてはそこまで展開もなく割と淡々と進んで行った印象だったため3とした。

 

ストーリー展開(個別):4(×3)

どの個別ルートも、適度に謎をばらまいて、それでいて核心には触れないという構成は非常にうまくできていた。しかし、単純にストーリーとして5にできるほど面白くはなかった。全体を平均して4が妥当だと判断した。

 

快適性:3(×2)

2と悩んだが、本作は明らかに愚かな人間を登場させていることや、愚かな行動を取る場面が存在していた。が、全体としてそれらはそこまでの割合を占めていないため、3とした。

 

終わり方:3(×2)

悪くは無いがよくもない。メッセージ性のようなものをイマイチ感じられなかった。

 

完成度, クオリティ:4(×3)

単純な作品としての完成度は5と言える。だがあくまで矛盾していない、というだけであまり感情が動くことはなかった。おそらく核心部分を見せるにあたっての展開があまり良くなかったと考えられる。

 

Hシーンの必要性:5(×0)

本作においては必要な要素となっている。

 

合計:69/100

ランク:B

 

総評

独創性という点では圧倒的な作品

だが、惹き付けられる魅力のようなものは薄く、最終的にあまり高い評価とはならなかった。

書いていることは面白いのになぜかそこまで面白いと感じられない」というのが率直な感想である。

 構成や展開を見直して作り直せば、確実に名作となる。しかし現状では名作とは言えない。 

しかし、心をえぐられるような数々のシーンはこの作品にしかないものと言える。

アブノーマルを極めた作品に興味がある、という方には確実にオススメできる作品。