こんにちは。割と久しぶりな更新のような気もしますが前置きはさておき、今回は
「君と彼女と彼女の恋。」という作品をプレイしてのいつもの雑感記事です。
この作品ですが、面白すぎて(というかやめ時が分からなくて)気づいたら始めたその日に終わっていました。そしてその熱があまりにも冷めないので白目向きながらこの記事を書いています。
以下、ネタバレを多分に含みます。
元々、「多少はメタ要素あるタイプの作品だよー」とか「ドキドキ文芸部に近い感じだよー」というのは知っていたんですが、いい意味でそこの期待を裏切られました。本当に驚愕です。(ちなみにドキドキ文芸部は2017年で、こちらの作品は2013年なのでこちらの方が先ということになります)
色々語りたいことはありますが、やはりストーリー、中身ですよね。私はあまり細かい所は考えずにの感想になってしまうんですが、今後この系統でこの作品を超えることってあるのかと思ってしまいました。それほどにまでクオリティというか設定というか、それが良すぎました。
例えばですが、ノベルゲーやADV、アニメや漫画でもありますが、場面が切り替わるシーンってよくありますよね。その場面場面の繋がりを意識してグダグダやっちゃうとまあ退屈になるわけです。なのでテンポよくするためにこういうことをするわけですが、一方で切り替わりすぎちゃうとそれはそれで話が分かりにくくなったり、まあ一言で言うと我々としてはストレスを感じるようになるわけです。つまりやりすぎてもだめ、やらなすぎてもだめ、というわけで、この塩梅がなかなか難しいのですが、この作品はそこの辺りは完璧だったと思います。まず設定としてゲームの中という世界観なのでそこに対して説明がついているんですよね。その上でこっち目線長すぎず、切り替わるべきところで切り替わっている。そこもまた素晴らしい点でした。
次に、というかまあそこの設定ですよね。もしもというメタ的なところから話をはじめて、じゃあどうなって行ってどうなれば終わるのか。そこの何から何までが完璧すぎて本当に驚いています。
そして、何より私が本作の魅力だと思っているのが、賛否両論あると思われる、終わり方です。はじめてです。選択肢で3分間も悩んだのは。私ごときでは表現する能力もそれを考える頭脳も持ち合わせていないので何とももどかしいのですが、これはエロゲをプレイする私には刺さりました。多分刺さった方は多いと思います。私にとっては数日間、あるいは永遠に刺さったまま抜けないかもしれない。それぐらいのものを残しました。それが痛みなのか、あるいは別のものなのかは分かりませんが、一言言えるのは、この作品を作ってくれてありがとう、ということです。
あと、いい忘れかけていましたが、改変後のゲームそのものか変わったあとのUIの変化、そしてメタ要素をふんだんに使っての分岐やストーリーの進み方なども本当にすごかったです。ただただ感動でした。
これと言った文句が浮かばない名作でした。出会えて良かったです。現状NO.1の神作品だと思います。