徒然防備録(エロゲ、アニメ評価感想その他諸々)

更新は超不定期です。書きたくなった時にふと書いてます。参考になれば幸いです、なんて言ってる人は信用してはいけません。参考になれば幸いです。

確実に名作の一つ。【ゴア・スクリーミング・ショウ】感想


f:id:KazuD:20230106081638j:image

おはようございます。

昨日、「創作彼女の恋愛公式」という私的に信じられないほどの駄作をプレイしたわけですが、続いて今回はそこから15年も前の作品の感想です。

今回に関しては経緯は特にはありません。何となくです。前々からやろうと思っていたけど買うだけ買って未プレイ状態だったのでいずれはやろうと思っていましたが、いやはや思いの外…って感じでした。 

と、前置きはこの辺りにして、早速感想に移ります。

ちなみにいつもながらネタバレは含みますのでご注意ください。

 

 

 

 

まず言わせてください。かなり良かったです。感覚的にはもしかするとTOP3に入るのではないか、と言うぐらいには良かったです。

今回は良かった点と悪かった点、そしてその他という珍しくまとまった書き方でもしてみようかなと思います。

 

1.良かった点

まず、一点目。文章が非常に素晴らしい。この作品において重要な要素とも言える没入感が他の作品と比較しても圧倒的に高かったです。

というのもタイトルから薄々察していましたが、グロ系、ホラー系なんて言うジャンルに区分されそうなのが本作です。ホラー系なんてのは映画なんかだと特にそうですが、最初のおどかせシーンをいかに怖そうに見せるかが肝ですよね。この手のノベル要素がほとんどを占める作品においてその演出というのは、文章です。つまりどれだけ文章でのめり込ませることができるのか、あるいはどれだけ分かりやすく恐怖心を煽ることが出来るのかが肝要なわけです。そこが他のこの手の作品と比較してもまあ優れている。素晴らしいとしか言いようがありません。

退屈感もなく、いわゆる読みやすい文章である上にこの表現力。褒め言葉しか浮かびません。

2点目。単純にストーリーがそもそも面白い。ホラー系と言うとどうしてもただ怖がらせるだけなのかなーと思いがちなものですが、この作品の舞台は高校です。

あらすじとしては、3年間、地元から離れた学校に通っていた主人公が高校では地元に帰ってくる、という「いかにも」な設定です。そしてそこで起こる奇怪な出来事…とでも言いましょうか。話が逸れましたが、舞台が高校ということで多少は学園モノとしての要素も顔をのぞかせるわけですが、そこの部分もストレスなく、楽しめるように出来ている。そこが素晴らしかったです。まあ良かったな、というそれ以上語ることも特にありません。

 

2.悪かった点

続いて悪かった点ですが、正直特に熱を持って語るほどのことはありません。というのもそこまで悪い点は無かったというのが本音だからです。

とはいえ、あったにはあったのでそこについて書いていきます。

1点目。しりすぼみ感。

これはまあ、ホラー系には非常によくありますが、例えばこの世のものじゃない敵が現れて色々な目にあって……「じゃあなんでこいつはこんな異形の存在になったの?」「どうしてそんなことができる?」っていういわゆる「結」の部分がしりすぼみになるというあれです。まあメインがホラーなわけですからそこを楽しめていれば最後が、「なんかもうちょいなあ」って感じになっても別にいいとは思います。私としてはそれでもそのメインの部分が面白く出来ていれば名作にはなると思います。ですがケチはつく、という感じです。それに何より私は特にですが、「終わり良ければ」思想が強ければ強いほど、しりすぼみというのはあまり良くない印象を受けてしまいます。なので全体として、というのを考えた時にどうしてもネガティブな印象になりがちです。まあ色々言いましたが、そこは少し残念だったかな、と。

2点目。ゴアの存在。

これは少しだけ1点目にも被りますが、ゴアの存在、喋り方、見た目がどうしてああいう感じなのかが説明されていたように思えませんでした。本作のもはや主人公と言っても過言では無い存在の説明があやふやというのはどうにも納得いきがたいものです。見た目に関してはなんか怖そうで安っぽくもある見た目なので、そのチープさもまた演出の一環として見るためには説明があった方が良かったような気がしました。あと単純に嫌いです。

 

3.その他

まあざっくりいい点と悪い点について述べましたが私としては高く評価していることが伝わっていればいいな、と思います。

 

今回はこれで終わりです。

どうにも書く気力が湧かないので、もしかするとまた熱のある時に書き直すかもしれません。早速評価記事も書いておこうと思います。