「つり乙」続編。
「つり乙」の評価記事はこちら。
【月に寄りそう乙女の作法】評価 - 徒然エロゲと１％アニメ評価 (hatenablog.com)
概要
本作から始めるという人はまずいないと思うので(万が一、本作から始める方は前作をやってからのプレイを推奨します)、あらすじは省略します。
まあなんといっても本作の存在価値の9割は、前作では、魅力的で攻略不可能なヒロインだった、りそな様が攻略対象にいるという点に尽きるでしょう。
ざっくりと、あらすじとしては
『前作におけるバッドエンドから続く物語という事で、舞台が日本からフランスに移る』
以上です。やることはさほど変わりません。
データ
・プレイ時間
メイン（？）×２：１２時間（＋２時間程度？）
その他：ほぼ共通で４～５時間程度（曖昧）
※メインルートが１つかは人によるかと思いますが、私は２つだと思いました。
・構成
少し複雑なため説明します。
ルートとしては、全５ルートで、
うち、メインルートが２つ / サブルートが３つ
ですが、サブルート３つはほとんど同じです。どのぐらいかというと、違う部分が１割もない程度には同じです。
そして、残りの２つ（メイン）は完全独立しています。というわけでもなく、メインルートのうちひとつはサブルート３つと、ある時点までは同じ展開をたどります。そこからは完全オリジナルです。
・推奨プレイ順
サブルート×３
↓
メリル
↓
りそな
サブはまあ割とどうでもいいですが、今回に関しては、絶対的にりそなを最後にするべきかと思います。明らかにそれを意図しています。
評価(/85)
詳しくはここに。
システム：４
前回、ふれ損ねたが、サスペンド機能（イメージとしてはクイックセーブのもっと便利版に近い）は便利がよいと新ためて感じた。また、選択肢に帰れる点もGOOD
BGM：４
まあ当然だが、前作より増えていたのはGOOD
CG：５
すごく悩んだが、今回は５をつけた。
まず、前作と比較して圧倒的に枚数が多い。そして必要な場面で必ずあった。また、CG内での表情差分があったことも評価できる。
しかし、ひとつだけ文句をつけるとすれば、使い回しはあまり印象がよくなかった。特に一枚だけだが、３回以上同じ場面を使い回しているのは気になる。
以上を差し引いてもよく努力していることがわかる。素晴らしい。
演出：４
非常に凝っていたと思う。５ではない理由としては、アニメーションなどがなかったため。努力が伝わってきて、実際よかったと思うが、やはりアニメーションなどが取り入れられている作品の存在も考えると５にはできない。限りなく５に近い４。素晴らしい。
立ち絵枚数：４
前作と比較して、圧倒的に増えている。また、衣装違いも用意していたのは素晴らしい。表現が難しいが、左下に、そのキャラが画面にはいないけど話している、という場面ではそのキャラクターの顔を載せていて、なおかつ表情もちゃんと場面ごとに異なるものを用意していたのは素晴らしい。５に近い４。努力がうかがえる。
キャラクターデザイン：１（２）
前作よりもキャラクターが安っぽい。その上、ストーリーがそのキャラクターを好きにさせる努力をしていない。また、前作で登場したキャラクターに関しては本作をやったことで評価を大きく下げた。圧倒的にマイナス。
そうそう１はつかないが、今回は１とした。宝くじに当たったとしても、せいぜい２が限界。不快。
ストーリー展開(共通)：３（９）
何も面白くないため、いうことがない。色々取っ払って、ストーリーだけを見れば３に落ち着いた。
ストーリー展開(個別)：３（９）
３／５（サブルート）は納得できる終わりかただったが、メインルートは何も面白くなかったため、計算してまあ３。限りなく２に近い。
快適性：１（２）
要するにくそテンポ悪い。そこそこエロゲをプレイしているが、はじめてスキップしたくなった。
終わり方：２（４）
納得できる終わり方かといわれればそう答えるが、向こう都合で無理矢理納得させにきているだけ。メインルート２つに関しては、ひどいご都合主義。サブルートが少しましだったため、多めに見て２。ぎりぎり１にならなかった。
Hシーンの必要性(無理やり過ぎていないか)：２
主に無理矢理。
合計：47/85
ランク：C
総評
外側（演出面）は大きく進化が感じられて、素晴らしいといえるほどのものだっただけに（演出面を頑張った人が）可哀想。
はっきり言って内側が反吐が出るほどつまらない。久しぶりに大外れを引いた気分で死にたくなった。
前作（「つり乙」）をやらずに本作から入る人はいないと思うが、前作をやった人ほどやらないことを推奨する。
理由としては、まずストーリーが前作よりも長い割につまらないこともだが、何よりも前作で出た人物が全員本作をやることで評価を落とすため。
さらにこの理由を尋ねられると、それは本作をやってみなくては、としか言えないが、どうやればこんなにつまらなくできるのか、この作品を生み出した者の頭にでも聞いてほしい。
時間の無駄。やらない方がいい。以上。
それでは、また次の記事で。
